本作では、シーズン2よりラッパーのアイス-Tも出演。ジョン・マンチ刑事のパートナーとして活躍していく。そんな彼は当時演技に悩んでいたようで、ディック氏から「アイス-Tが警官だったらどうするかを考えて演じてくれ」とアドバイスを受けたそうだ。そして当初は4エピソードだけの出演予定だったが、その後レギュラーに昇格したことで出演し続け、“男性俳優としてテレビシリーズ史上最長出演者”になっている。
また、本作には意外な大物スターたちがゲスト出演していることでも話題に。シーズン9には名優ロビン・ウィリアムズ氏が出演し、シーズン17では映画「天使にラブソングを」や「ゴースト」でお馴染みのウーピー・ゴールドバーグが出演。
他にも、「ウォーキング・デッド」のダリル役で有名なノーマン・リーダスをはじめ、「ハングオーバー!」シリーズに出演するブラッドリー・クーパーや、“初代ワンダーウーマン”のリンダ・カーター、「フルハウス」でジェシー役を務めるジョン・ステイモスなど、名だたる俳優がゲスト出演を果たしている。さらに俳優だけにとどまらず、女子プロテニス選手のセリーナ・ウィリアムズもシーズン5の第12話でサプライズ出演しているため、シーズンごとに登場する豪華キャストは本作の見どころの一つとなっている。
そんな本作のシーズン1第1話「女たちの制裁」では、ある日男性タクシー運転手が惨殺死体で見つかったことで物語が動き出す。ベンソン刑事とステイブラー刑事は捜査を進める中、被害者が67人もの女性をレイプしたセルビア人兵士であることを突き止める。ベンソンは“レイプの結果生まれた子”という自身の出生と重ね合わせて、事件に個人的な感情を抱き、その感情によって捜査を混乱させてしまう。そして、葛藤するベンソンは母親のセレナに自分の思いをぶちまけるのだが――。
長寿ドラマの始まりとなる第1話は、アメリカが抱える大きな社会問題に切り込みつつ、シリーズ全体の方向性を決定づけた重要なエピソードと言えるだろう。
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