コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、身長差のある先輩と後輩の恋愛模様を描いた漫画『高身長後輩♀と低身長先輩♂が恋愛に発展するまで 二人きりの勉強会編』をピックアップ。作者である漫画家の稲葉白さんが、2024月3月1日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ、8500件を超える「いいね」や反響が多数寄せられた。本記事では稲葉さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
本作は、ショートヘアにメガネ姿が特徴的な高身長女子・大原がカフェで勉強をしていると、偶然先輩が入ってきて、一緒に勉強を始めるところから物語が始まる。
先輩は大原に比べて身長が小さい。カフェの椅子は高さがあるため、大原は先輩を持ち上げて先輩を座らせてあげることに。「赤ちゃん用の椅子あったら良かったですね」と言って先輩をいじり倒す大原。そんなやりとりをしながらも、2人は仲良くカフェで勉強を始めた。
その後大原は、しばらく勉強をしている間に居眠りをしてしまう。目を覚まし、横を見ると寝息を立てる先輩の姿が。大原が眠っている先輩の頬や手に触れていたずらをしていると、先輩の手に急に力が入り…。
物語を最後まで読んだ読者からは、「もう付き合っちゃえよ!」「はーーー好き!」「おやおやおや?」「一気に距離が近づいた」「名前を呼ばれた時の顔が乙女…」「このカウンターは強烈すぎる」など反響が寄せられた。
――『高身長後輩♀と低身長先輩♂が恋愛に発展するまで 二人きりの勉強会編』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
このシリーズ自体は以前から描いていたものですが、今回は初見の人でも楽しめる話にしようと思い作りました。青春らしい話にしたくて、今回のシチュエーションになりました。
――今回は特に大原の表情が魅力的でした。描くうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
寝ている先輩に名前を呼ばれるシーンは、心臓の鼓動が伝わるような絵になって欲しいなと思いながら描きました。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
後輩が眼鏡を外して横になるシーンでは、人の多いカフェの中で二人だけの時間が流れているような空気感を意識しました。背景を大きく描くコマがこの漫画では珍しく、気に入っています。
――本作は後輩と先輩がお互いを補い合う関係性が魅力です。キャラクターを生み出す出発点などを教えてください。
とにかくこの漫画の特徴は「身長差」「高身長の後輩」なので、その設定でしか描けないキャラクターはどんなものかという所からアイデアを出す事が多いです。
――稲葉白さんの作品は、登場人物のセリフや表情、仕草がとても細かく描かれており、状況を思い浮かべやすく、物語に引き込まれてしまいます。作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?
常に「青春の空気」みたいなものは意識しています。そのせいか青空と雲の絵がよく漫画の中に登場しています。
――『高身長後輩♀と低身長先輩♂が恋愛に発展するまで 二人きりの勉強会編』に込めた思いや、漫画を通して伝えたいことがあれば教えてください。
昔は「作品にはメッセージが必要」みたいな決めつけがあったのですが、この漫画に関してはそういうものよりも日常のちょっとした楽しみになってもらえたらそれで十分です。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
個人で描いているこの漫画は不定期連載なのですが、その代わりゆっくり長く楽しめるものになっているので今後もよろしくお願いします!
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