荒牧慶彦&梅津瑞樹、剣劇で魅せる新感覚「三國志」に挑戦 共演キャストも徹底解説

剣劇「三國志演技~孫呉」にW主演する荒牧慶彦、梅津瑞樹(写真左から)撮影=西村康

廣野凌大、早乙女友貴ら…荒牧&梅津から見る共演者のイメージは?


――共演者の方々も豪華な顔ぶれがそろっていますが、その役どころや印象について教えてください。まずは廣野凌大さん演じる孫権は、梅津さん演じる孫策と兄弟役ですね。

荒牧:共演したことあるんだっけ?

梅津:一応あります。ただ、もうだいぶ昔ですね。すごくいい人らしいというのはうわさで聞くのですが。

荒牧:僕は絡むことが多いんですが、彼は彼なりのポリシーがあって、彼なりのキャラクター性で、登り詰めていこうとしている人という印象ですね。

彼のキャラクター性って結構尖っているし、多分否定されることも多いんだろうけど、それを貫くためのしっかりとした土台はあるんですよ。自分の生き方を貫くからこそ、まわりへのリスペクトだったり、感謝だったり、礼儀正しさだったりをすごく持っている。

なので、僕もすごく好きな俳優の1人なんですよね。多分梅ちゃんも好きだと思う

梅津:なるほど。

荒牧:(廣野が演じる)弟の孫権って、若い頃はやんちゃだったみたいな説が結構あるんですよ。そのやんちゃ具合に振り回される孫策っていうのが見られるんじゃないかなって楽しみです。

梅津:僕以上にやんちゃなわけですね。

荒牧:そう! 孫策はやんちゃだけど、どこか君主として筆頭に立っている自覚はある。孫権は弟なので奔放な部分がある、そんなキャラクターにしたいなと思っています。

梅津:現時点ではまだビジュアル撮影をしただけなので、全体的にふわっとしていたのですが、この話を聞いてだいぶ孫策へのイメージがつかめてきたかもしれないです。

――程普役の富田翔さんはいかがでしょうか。

荒牧:翔さんは大好きな先輩ですね。どんどん若い子が活躍していって、僕ら世代も含めて、僕ら以上の世代の人たちってどうしてもサブとして支えるポジションになってしまうことが多い。

それは自然なことではあるんですが、今回はそうじゃなくて、メインどころとして彼が持っている熱さや実力というものを、いかんなく発揮してもらえたらいいなと思ってオファーさせていただいたんです。

程普役・富田さん、黄蓋役・高木トモユキさん、韓当役・郷本直也さんは、ちょっと頑固で若者を認められない“偏屈なおじさん”たちにしたいなと。周瑜と孫策が実力を発揮していくから、しぶしぶ認めざるを得ない…みたいな感じにしたいんですよね。

梅津:なるほど。翔さんは僕の中では、ウィットに富んだ面白い方というイメージですね。そういうものがじんわりとにじむようなお芝居をされる印象なので、今回は“偏屈おじさん”をどう演じられるのか楽しみです。高木さんや郷本さんとは初共演ですね。

荒牧:トモさん(高木)はご本人そのまま真っすぐな熱い男でいてもらいたいなと思っています。なおやん(郷本直也)にはスンとしている、ちょっと格好良くセクシーなキャラをやってもらいたいなと構想中です。

――劉表役の冨田昌則さんも多岐にわたってご活躍されていますね。

荒牧:冨田さんは一見怖そうだけど、すっごく優しい方。劉表って優しくてみんなを包み込むんだけど、腹の中になにか隠し持っているような描かれ方をすることが多いので、そういうイメージですね。ベテランの先輩方には僕から言えることはなくて、それぞれが作ってくださるキャラクターを僕自身も楽しみにしています。

――その劉表が仕えている黄祖は、玉城裕規さんが演じられます。

荒牧:たまさん(玉城)は芝居も殺陣も、いろんなものがうまい方という印象ですね。ご本人にも不思議な色気があるので、黄祖も狂気を孕んだ人物として演じてもらいたいなと考えています。

――殺陣でいうと、早乙女友貴さん演じる太史慈VS孫策の一騎打ちは見どころの一つかなと思うのですが…。

荒牧:そう! そこはね、梅ちゃんバチバチに戦わせるからね

梅津:考え方がポケモンバトルじゃないですか(笑)。「行け、ウメツ!」って。でも蓋を開けたら、両者が袖からバーッと走ってきて、すれ違いざまの居合で終わるかもしれないし。

荒牧:そんな楽はさせないよ(笑)。

梅津:(笑)。楽はさせていただけないようなので、どうにかしてあの早乙女さんに勝てるという説得力のある殺陣をしなきゃいけないですね。頑張らないと。

――そして孫策の父親・孫堅役をEXILEの松本利夫さんが演じます。共演経験は?

荒牧:ないんですよ。関係各所の皆さまと、孫堅にはどんな人が合うかと会議をした際にお名前が挙がって。もし出ていただけるならぜひと。僕はEXILE世代なので、個人的にすごく共演が楽しみです

梅津:父さんはEXILE。いいですね、自慢できます(笑)。

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