<チェリまほ>“ハッピーエンドの途中”なフィナーレに反響続々! 特別編集版の劇場公開決定に「また2人に会えるのが楽しみ」の声

2024/03/28 22:03 配信

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アニメ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」最終回が放送された(C)豊田悠/SQUARE ENIX・アニメ「チェリまほ」製作委員会

TVアニメ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(毎週水曜深夜0:00-0:30ほか、テレ東ほか/ABEMA・Hulu・Leminoほかで配信)の第12話が3月27日に放送された。ついに迎えた最終回。黒沢と結ばれたことで魔法の力を失った安達の決意とは? 幸せすぎるラストに視聴者からは感動の声が続出。2024年内にアニメの特別編集版が公開されることも決定し、SNSはお祝いのコメントで溢れた。(以下、ネタバレを含みます)

「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」とは


童貞のまま30歳を迎えたことで“触れた人の心が読める魔法”を使えるようになった主人公・安達清と、イケメンで仕事ができる同期・黒沢優一が繰り広げるラブコメディ。原作は「ガンガンpixiv」(スクウェア・エニックス)で連載されている豊田悠による同名漫画で、通称“チェリまほ”として知られている。2020年に赤楚衛二町田啓太で実写ドラマ化、翌々年には劇場版も公開されたことで人気に火がつき、シリーズ累計発行部数280万部を突破した。海外翻訳版も出版されており、タイでもドラマ化されるなど、国内外で愛されている作品だ。

そんな「チェリまほ」がついにTVアニメ化。奥田佳子監督のもと、サテライトがアニメーション制作を手がけ、キャラクターデザインを「ハイキュー!!」シリーズの岸田隆宏が担当。安達役を「クールドジ男子」や「地獄楽」などでも主役を務める小林千晃、黒沢役を「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」や「Dr.STONE」でも活躍中の鈴木崚汰が務める。

魔法が使えなくなった安達。黒沢の涙のワケとは?


出張先の長崎まで来てくれた黒沢に、自分の思いを口にして伝えた安達。言葉だけでは足りず、自らキスした安達はそのまま黒沢と結ばれた。一夜明け、安達は心の声が聞こえなくなっていることに気づく。

動揺する安達に、自分たちを結びつけてくれた魔法に感謝しつつも、「最初に俺の心に触れてくれたのは魔法の力なんかじゃなくて、安達自身の言葉だった」と言葉をかける黒沢。落ち込んでいる時に黒沢は安達の言葉に救われた。魔法なんてなくても、安達には黒沢を幸せにする力がある。

その瞬間、安達は魔法が使えなくなった理由に気づいた。相手の心が読めずとも、気持ちを言葉にして伝え、それでも伝えきれない気持ちはお互いに触れて確かめ合っていけばいい。

「魔法なんかなくても黒沢となら大丈夫だって思ったからだ」

そんな安達の言葉が嬉しくて、黒沢は涙ぐむ。これまで黒沢は完璧であろうとしてきた。「顔だけ」と周りに言われないように内面を磨き、仕事でも努力してきた。けれど、本当の黒沢は誰かを好きになったら嫉妬や妄想で余裕なんてなくなってしまう。そんな自分を安達が受け入れて、好きになってくれたから、黒沢は完璧じゃない自分も悪くないと思えた。

「今、俺が何考えてるか分かる?」という黒沢の問いかけに、安達は両手を広げる。魔法がなくとも、安達には黒沢が自分を抱きしめたがっていることが伝わってきた。心の声が聞こえない分、より強く感じられる黒沢の体温と匂いに包まれる安達。2人は安達が出張から帰ってきたら、転勤について話そうと約束して別れる。