【舞台ハンター】ゴン役・大友至恩&キルア役・阿久津仁愛が築いた友情と絆<インタビュー>

2024/04/03 20:00 配信

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撮影=大石隼土

阿久津「いつも至恩に台詞の稽古を付き合ってもらってる」


――お2人の共演は、2023年5月上演の前作以来です。阿久津さんから見て、大友さんのどんなところに成長を感じていますか。

阿久津:昨日の稽古で脚本・演出の(山崎)彬さんに言われていましたけど、対応力がすごく上がったなって。この1年で進化したと僕も思う。

大友:自分では記憶力が良くなったなと思います。

阿久津:台詞覚えるの早いよね。

大友:自分でもびっくりしてる。どんどん頭に入ってくるというか。

阿久津:羨ましいよ。僕は台詞覚えがめっちゃ悪いので。いつも至恩に稽古を付き合ってもらってるんですけど、僕だけ全然覚えられない(笑)。

大友:あとは、自分の中の「難しい」と感じるハードルが少し下がった気がします。前までは何をやってもすぐ難しいと思っていたんですけど、今は昔だったら難しいと感じていたものが、普通にできるようになったりして。

阿久津:たぶん、前回よりリラックスできてるからじゃない?

大友:そうかも。前作のときはすごく緊張していて。それこそ台詞も全然覚えられなくて焦っていたんですけど、今回は落ち着いて自分の役に集中できている気がします。

阿久津:のびのびやっているなというのは見てても感じるかな。彬さんが「自由に動いていいよ」と任せてくださる方なので、今は2人で「ここの場面はどう動こうか」って模索している最中。いい意味で縛られ過ぎずに、自由にできたらなと思います。

――前作は、大友さんにとって初の主演舞台でした。本番前はどんなふうに過ごしていましたか。

大友:日替わりのネタがあって。その準備に追われていることが多かったですね。

阿久津:そうそう。円陣の時間になって、いつも「ヤバいヤバい…」って慌ててた

大友:で、円陣のときはみんなで(福岡ソフトバンクホークスの)柳田悠岐選手の決めポーズ「3150ポーズ」をやるっていう。

阿久津:あれ、誰が考えたんだっけ?

大友:分かんない。気づいたらそれが決まりになってて。気合い入れていくぞというより、楽しんでいこうっていう円陣で、個人的には好きでした。

阿久津:でも、本番前はあんまり緊張してなかったでしょ?

大友:めっちゃ緊張してるよ!

阿久津:絶対してない。いつもすごいリラックスした感じで袖に来るから。

大友:リラックスというか、興奮してるかもしれない。特にオープニングで曲が流れ始める瞬間はアドレナリンが全開! って感じになってました。

阿久津:緊張をパワーに変えられるんだよね。そこがすごいと思う。