――お2人の共演は、2023年5月上演の前作以来です。阿久津さんから見て、大友さんのどんなところに成長を感じていますか。
阿久津:昨日の稽古で脚本・演出の(山崎)彬さんに言われていましたけど、対応力がすごく上がったなって。この1年で進化したと僕も思う。
大友:自分では記憶力が良くなったなと思います。
阿久津:台詞覚えるの早いよね。
大友:自分でもびっくりしてる。どんどん頭に入ってくるというか。
阿久津:羨ましいよ。僕は台詞覚えがめっちゃ悪いので。いつも至恩に稽古を付き合ってもらってるんですけど、僕だけ全然覚えられない(笑)。
大友:あとは、自分の中の「難しい」と感じるハードルが少し下がった気がします。前までは何をやってもすぐ難しいと思っていたんですけど、今は昔だったら難しいと感じていたものが、普通にできるようになったりして。
阿久津:たぶん、前回よりリラックスできてるからじゃない?
大友:そうかも。前作のときはすごく緊張していて。それこそ台詞も全然覚えられなくて焦っていたんですけど、今回は落ち着いて自分の役に集中できている気がします。
阿久津:のびのびやっているなというのは見てても感じるかな。彬さんが「自由に動いていいよ」と任せてくださる方なので、今は2人で「ここの場面はどう動こうか」って模索している最中。いい意味で縛られ過ぎずに、自由にできたらなと思います。
――前作は、大友さんにとって初の主演舞台でした。本番前はどんなふうに過ごしていましたか。
大友:日替わりのネタがあって。その準備に追われていることが多かったですね。
阿久津:そうそう。円陣の時間になって、いつも「ヤバいヤバい…」って慌ててた。
大友:で、円陣のときはみんなで(福岡ソフトバンクホークスの)柳田悠岐選手の決めポーズ「3150ポーズ」をやるっていう。
阿久津:あれ、誰が考えたんだっけ?
大友:分かんない。気づいたらそれが決まりになってて。気合い入れていくぞというより、楽しんでいこうっていう円陣で、個人的には好きでした。
阿久津:でも、本番前はあんまり緊張してなかったでしょ?
大友:めっちゃ緊張してるよ!
阿久津:絶対してない。いつもすごいリラックスした感じで袖に来るから。
大友:リラックスというか、興奮してるかもしれない。特にオープニングで曲が流れ始める瞬間はアドレナリンが全開! って感じになってました。
阿久津:緊張をパワーに変えられるんだよね。そこがすごいと思う。
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