コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、ナースの勘違いがきっかけで宇宙に興味を持った患者を描いた『ナースと宇宙の漫画』をピックアップ。作者である漫画家・イルカのお医者さんが2024月2月28日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ、1.3万件を超える「いいね」や反響が多数寄せられた。本記事ではイルカのお医者さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
舞台はとある病室。患者の少年が「顕微鏡欲しいな…」とつぶやくと、ナースが「確か私のウチにあったはず…あげようか〜?」と気軽に応えた。
だが病室に持ってきてくれたアイテムを見て、少年は「これって顕微鏡じゃなくて天体望遠鏡じゃない?」と驚く。しかしナースは澄ました顔で、「たまには宇宙(ソラ)を覗いてみては?」と提案。心のなかでは「やば~欲しい物勘違いしてた~」と焦っているのに、なかなかの演技力だ。
しかしそんなことがあってから40年後、事態はおかしな方向に。ナースがテレビを見ていると、そこでは“人が住める星”を発見したという博士の記者会見がおこなわれていた。そこで博士の口から出たのは驚きのひと言で…。
この物語を全部読んだ読者からは、「勘違いから新たな発見が!?」「そのまま顕微鏡もらっててもなにかしら業績を残してそう」「たった一つの言葉で未来は決まるのさ」「人生を変えるキッカケは、予想外なものなんですなぁ」など反響の声が上がっている。
――本作を創作したきっかけや理由があればお教えください。
今作は自分が子供の頃の記憶が元になっています。大人から何か珍しい物を貰い、妙に心が動かされてしまう…そういった子供の頃ならではの出来事にオチをつけて描きたいと思ったのです。
――本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
見てほしい部分は最後のコマに天体望遠鏡が登場しているところです。記者会見という公の場に持ってきてるのってなんだか素敵ですよね。
――ナースが天体望遠鏡を持っていた理由はなんだったのでしょうか。
ナースが小さい頃お父さんから貰ったものです(父は天体観測が趣味)。あまり使用機会に恵まれず、長い間タンスの肥やしになっていました。
――患者はナースが勘違いして天体望遠鏡を持ってきたことに気づかなかったのでしょうか。
気づいていないと思われます。3コマ目のナースさんは星空をバックに腰掛けてるので発言に妙な説得力が生まれてしまっています。
――イルカのお医者さんの作品といえば、独特な色使いが印象的です。この作風を選んだきっかけなどがあったのでしょうか。
建築に興味があるので好きな建築物のカラーリングを参考にしていた時期がありました。
――今後の展望や目標をお教えください。
誰が読むのか分からないような雑誌に自身の漫画が掲載されるのが夢です。
作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
いつもありがとうございます。どんどん面白くなってくるのでこれからも是非是非〜
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