BS松竹東急(全国無料放送・BS260ch)では、4月4日(木)朝10時より韓国の人気ドラマシリーズ「浪漫ドクター キム・サブ」(毎週月~金曜、10:00-11:00)の放送が開始する。幼い頃に病院で父を亡くしたカン・ドンジュ(ユ・ヨンソク)が、腕は一流だが型破りで風変わりな天才外科医キム・サブ(ハン・ソッキュ)のもとで外科医を志すメディカルヒューマンドラマだ。本記事では、同ドラマのあらすじや見どころを深掘りしていく。
本作の舞台は片田舎にある大学病院の分院。最新機器も満足に揃わないその病院で、ハン・ソッキュ演じる変わり者の天才外科医キム・サブのもと、カン・ドンジュ(ユ・ヨンソク)ら若い医師たちが医療技術や医師としての心構えを学び成長する姿が描かれていく。
2016年に韓国で放送がスタートすると、初回から同時間帯ドラマ視聴率第1位を獲得。さらに、緊張感あふれる治療シーンや、カン・ドンジュと先輩医師ユン・ソジョン(ソ・ヒョンジン)の恋の行方が話題となり、最終話では自己最高視聴率27.6%を記録した。その人気ぶりから、現在はシーズン3まで制作されている。
キム・サブは、国内唯一の3つの専門資格をもつトリプルボード外科医でありながら、自らを「浪漫ドクター」と称する変わり者だ。彼がメスを握れば誰もが助かるという噂が噂を呼び、各界の著名人や政治家が行列をなすほどであったが、ある日忽然と医療現場の第一線から姿を消してしまう。
カン・ドンジュは貧しい家庭に生まれ、15年前に会社をリストラされた父を亡くしている。夜中に突然胸の痛みを訴えた父は救急搬送されたが、有名な政治家の治療のために後回しにされ、手術の途中で命を落としたのだ。14歳だったドンジュは人の命にも優先順位があるという残酷な現実を知り、貧しさのせいで救われない人生を送りたくないと、持ち前の頭脳を活かして医者を目指すことに。
一方、ユン・ソジョンは明るくて温かい人柄の熱血外科医だ。患者が危険な状態になるたびに狂ったように叫ぶので「イカレくじら」というあだ名をつけられている。交通事故で母を亡くした彼女は、後見人を名乗る男性のお陰で勉強を続けることができた。その後コデ病院の実習生として勤務することになるが、母の写真からコデ病院の院長が自分の父だと知っていた。
本作の見どころは何と言ってもリアルに描かれた医療現場の緊迫感だろう。「また医療ドラマか」という声に対し語られた、プロデューサーのユ・インシクの「『ドクターズ』が若者たちのストーリーにフォーカスを当てていたとすれば、我々は職業の世界にもう少し踏み込んでみようと思う」という言葉からも、医療現場の描写への熱意が伝わってくる。
そんな医療チームを率いる天才外科医キム・サブを演じるハン・ソッキュは、多くの話題作に出演し、映画「シュリ」の主演で日本でも脚光を浴びた名優だ。ユ・ヨンソク、ソ・ヒョンジンとともに出席した制作発表では、「“俳優とは何か”と悩んでいた時に『浪漫ドクター キム・サブ』のオファーを受け、“人間は何をもって生きていくのか”という制作陣の企画意図に共感し、出演を受け入れた」と、出演に至る経緯について語った。彼の本作での熱演は高く評価され、「2016 SBS演技大賞」の最高賞である大賞を受賞している。
ドンジュ役のユ・ヨンソクは、ハン・ソッキュやソ・ヒョンジンと共演することを知り、“絶対にやりたい”と思ったそうで、自身が「総合病院2」でドラマデビューを果たしたことに触れつつ「以前準備したけど使えなかった“医学知識”を今回注ぎ込みたい」と本格医療ドラマへの意気込みを語っている。
一方、ソジョン役のソ・ヒョンジンは、「こんなに大変だとは知らずに飛び込んだ。他のジャンルに比べて覚えなければならないことが3~4倍もあり、繰り返して学習した。最初の目標は身体解剖図を覚えることだったけど駄目だった。最低限の手さばきをなるべくしっかりやってみようと思って、技術は引き続き練習している」と、医療現場の撮影の難しさについて明かしていた。
そんな彼らが医療現場で奮闘する様子や、若手医師たちの葛藤や成長を通してどのようなメッセージが伝えられるのか注視していきたい。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)