シンガー・ソングライターの宇多田ヒカルが、伊藤忠商事株式会社の「三方よし」を通じた持続的な地球への商いをテーマにした企業広告のアンバサダーに起用された。これに際し、宇多田の新曲「Electricity」をCM楽曲に採用した新TVCMが、4月1日よりオンエア。地球を外から眺めることのできる魔法の望遠鏡を覗く宇多田が、「おかげさまで」というキーワードで支え合う人々のようすを見守る心温まる映像になっている。
新CMの「『おかげさまで』が、地球を回す力になればいいのに。」というキャッチコピーには、「次の世代には『希望』を語れるように、次の世代からは『おかげさまで』と言われるように選択をしていかなければならない」「この先の世界・地球を考える時にその選択が地球を回していく力になれば」という願いを込められているという。
TVCMのキーアイテムは、地球を外から眺めることのできる魔法の望遠鏡。望遠鏡を覗いて見えてくるのは、「おかげさまで」という人と人、過去と未来をつなぐ魔法の言葉の存在だ。「相手を思いやる素敵な言葉がビジネスでも日常生活でも、いまよりもっと多く発せられるなら、地球の未来はより明るくなるのでは」という考えが込められている。
CM楽曲に採用されたのは、宇多田の新曲「Electricity」。たとえ遠く離れていても、時空を超えていたとしても、想いは伝わる・届くということを訴えるようなポップでグルーヴィーな楽曲だ。なお「Electricity」はベストアルバム発売に先行して、CMが本邦初公開。
CMの放送に先がけて、ティザーCM「おかげさまでが地球を」篇が3月25日より放送されている。宇宙飛行士の野口聡一、宇多田がナレーションを担当した同CMは、伊藤忠商事公式YouTubeで視聴可能だ。
雨上がりで星空がきれいな夜、ロンドンのとあるビルの屋上にて。アンティークの望遠鏡を宇多田が覗きこむ。するとなぜか、見えるはずのない“地球”が星空に浮かんでいる。驚きつつもさらに覗き込むと、ズームして見えてきたのは1858年の近江だった。
一本道を歩く二人の近江商人が、たまたますれ違った薪を背負った青年に「立派になったな〜!」と声をかけている。やがて宇多田の視線を感じたのか、商人と望遠鏡越しに目があう。宇多田は嬉しくなって笑顔を見せつつ、別の風景を探しに再び望遠鏡を覗く。
次に見えてきたのは、1995年のテキサス。気難しそうなアメリカのビジネスマンを相手に、緊張しながら商談をする日本人たちが見える。やがて彼らの奮闘が実ったのか、仏頂面だった相手も一気に笑顔を浮かべて商談が成立。「おかげさまで!」と握手を交わし祝杯を上げる日本人の姿を見て、宇多田もつられて笑顔になる。
次に宇多田さんが見つけたのは現代のロンドン。ビジネス街を2人の日本人が行く。嬉しそうにしながら歩いている後輩に、先輩が「いま、幸せなの?」と聞くと、「おかげさまで(笑)」とはぐらかす後輩。和やかなやり取りを見つめる宇多田さんの視線に気づいた2人は、望遠鏡のほうに向かって「幸せですか〜!?」と声をかける。
宇多田さんは話しかけられたことに驚きつつも「おかげさまで」と、嬉しそうに魔法の言葉を返すのだった。最後には宇宙から見た地球を背景に、「『おかげさまで』が地球を回す力になれば良いのに。伊藤忠商事」という宇多田の優しい声が。
「おかげさまで」という言葉の持つ温かさを表現した、ほっこりするストーリー仕立ての同CM。なおテレビOAに先駆け、4月1日〜4月7日(日)の7日間、渋谷駅スクランブル交差点周辺のビジョンにて60秒CMが展開される。
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