天界と沈淵界を追放された4人は、しばらく人間界の宮殿で過ごすことにする。しかし、夜曇の寝殿が荒れ果てており、有琴は夜曇の父である暾王のこれまでの彼女に対する態度に憤りを覚える。そんな有琴と共に歩む夜曇を見て、暾王はこれまで秘めてきた思いを語り、夜曇と和解する。晴れて有琴と婚礼を行った夜曇。一方、沈淵界では燭断山が沈淵王妃と手を組み、兄や第二王子を殺した嘲風と有琴への復讐を企てていた。
燭断山は、嘲風と有琴が不在の隙に姉妹を襲撃し、夜曇と青葵が東丘の紫芝の花霊であることを知る。沈淵界に逃げ帰った燭断山が沈淵王に花霊が現れたことを報告すると、各界の王は紫芝の花霊を恐れ、排除することで合意。人間界の暾王だけは娘たちを守る決意を固めるが、王宮は包囲されてしまう。それを知った夜曇たちは暾王を助けるため、ある条件を突きつける。しかし、天界王の策略により有琴と嘲風が捕らえられ、青葵はある決意をする――。
有琴は天界で記憶を消され、嘲風は沈淵界で幽閉される中、ショックから立ち直れない夜曇は、花霊を復活させる方法を模索する。その後、花霊の力を取り戻すことに成功した夜曇は沈淵界を服従させ、天界へ向かおうとしていた。そこへ記憶を消され、天界王から夜曇を殺すよう命じられた有琴が現れる。しかし、どうしても夜曇を滅ぼすべき相手とは思えない有琴。そんな中、夜曇はついに天界王と対峙するのだが…。
物語の結末に向けて、クライマックスへと突入していく第29話~第40話。思わぬトラブルから輿入れ先が入れ違ってしまったことで、それぞれのカップルに思いもよらない化学反応が生まれていくコミカルな要素が多かった前半から一転、運命に翻弄されながらも懸命に生きる道を模索するシリアスなストーリーが展開されていく。
そんな中、ブレることなく一貫して描かれているのは夜曇と青葵の深い絆だ。裏切りや反逆、駆け引きが横行するストーリーの中で、互いを思いやり、時に全てを投げうってでも相手のために尽くそうとする彼女たちの姿には、見ていて思わず胸が熱くなる。
さらに、紆余曲折を経て互いへの愛を深めた有琴と夜曇、嘲風と青葵の2組による恋愛模様も見どころの一つ。神識が消散しようとも、記憶が奪われようとも、パートナーへの愛を失うことなく奮闘する様子が描かれる。
これまで様々な問題に見舞われながらも、なんとか困難を乗り越えてきた夜曇たち。今回の配信話では、本作最大となる試練が彼女たちを待ち受ける。
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