小田井涼平「キュンキュンの意味がわかりますわ!」これまでにない“クラフトサケ”の味わいにメロメロ<小田井涼平のあい旅>

2024/04/04 12:00 配信

バラエティー レビュー

引き出しの多さが人への愛に繋がる小田井


小田井が持つ魅力の1つに、独特の表現力がある。ユーモアあふれるワードのチョイスと他にはない視点がもたらす表現なのだが、誰かを置いていくことはしないのも特徴だ。それがよくわかったのは、「みなとのマルシェ ピアBandai」にあるすし店「別館立ち食い弁慶」でのこと。

「別館立ち食い弁慶」では、ずらりと日本酒のワンカップが並んでいた。その数の多さに小田井は、思わず「ワンカップライブラリーじゃないですか」とひと言。しかし店主がちょっぴり困惑したようすであることを認めると、小田井は瞬時に「ワンカップ倉庫」と言い直したのだ。

他のリポーターと差別化するために“自分しか言わない表現”にこだわる人は多い。それは多くの場合独りよがりな言葉を生み、周りを置き去りにして「理解できないのが悪い」と突き通そうとしてしまいがち。だが小田井は目の前の人にあまり伝わっていないと感じた瞬間、言葉をすぐに改める。これは“上手いことを言う”ことにこだわっていない証拠であるように思う。

たくさんの引き出しがあるからこそ、感じたすべてを感じたままに発信できる小田井。だが会話は相手があって成り立つものだ。頭の回転が人を思いやる方向に向いていることがわかる一幕に、胸がほっこりとした。今後も行き会うだろうさまざまな人とのふれあいが、いまから楽しみだ。

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