富田鈴花、黒見明香らプロ顔負けの知識を持つ“ガチ勢”アイドルたち “好き”を形にした個性派が輝く時代へ

2024/04/06 10:00 配信

アイドル

スーパーフォーミュラをリポートする日向坂46の富田鈴花

一家で一台のテレビを見る時代から、家族それぞれがスマホやタブレットで好きなコンテンツを楽しむ現在。「好き」の多様化にともない、番組制作でも「広く浅く」から「狭く深い」コンテンツが求められている。その流れに呼応するかのように、「好き」を深く突きつめ、唯一無二の知識や個性で活動の場を広げる“ガチ勢”タレントも増えてきた。本記事ではオリジナルを磨き上げ、自分だけの武器で居場所を作った女性アイドルたちを紹介していく。

自身の個性を生かして、独自の輝きを放つアイドルたち


王道から地下に至るまで,2024年も活況のアイドル業界。「戦国時代」とも言われる現状で、アイドルの枠をはみ出した「アイドル×○○」で立ち位置を確立していくケースも増えてきた。
母親のF1好きが高じ、“鈴鹿サーキット”から名前を取られたという日向坂46富田鈴花。本人もモータースポーツファンとして知られており、ABEMAでMCを担当しているスーパーフォーミュラを扱う番組「サーキットで会いましょう」は現在Season2に突入している。

お手製の選手名鑑「鈴花ノート」を作るなど研究熱心で、2024年に「ABEMA モータースポーツアンバサダー」にも任命。日向坂46の公式YouTubeチャンネル「日向坂ちゃんねる」では、自家用車「スズキ ジムニーシエラ」購入を報告してネットニュースにもなった。ちなみに愛車は買ってたった2カ月で走行距離が1000kmを突破したという。1000kmといえば東京から九州に到達する距離…さすがというべきか。


また乃木坂46黒見明香は、「ABEMA BASEBALL SPECIAL SUPPORTER」としてMLB中継に度々ゲストとして登場するほどの“野球”好き。かなりのデータ型として知られ、「大谷翔平の今季ストレート率」などを記した「黒見ノート」の存在はSNSでも注目を集めた。

アイドルとして忙しく活動するかたわら、MLBの研究に8時間費やすこともあるという黒見。その熱が伝わってか、今シーズンは「ABEMA ベースボールリポーター」に就任した。同局の野球公式YouTubeチャンネルにて特別企画も新始動している。

同企画ではMLBのみならず、プロ野球など“ベースボール”に関わるさまざまな場所や人へ取材。初回からキャッチャーミットやプロテクターなどを製造する「ベルガードファクトリージャパン」へ赴くのは、さすがの“濃さ”というべきだろう。

推し活も突きつめれば個性に


個性が光るのは、スポーツ好きのアイドルだけではない。ほかにも、マニアと呼ばれるほど“推し活”に熱を入れている人物がいる。

真っ先に挙げたいのは、「ドラえもん好き」を公言してきたBEYOOOOONDS山崎夢羽の活躍だ。圧倒的歌声を持つ彼女は、プロフィールに「特技:ドラえもんの道具名を言えること」と記載。インタビューでも度々「ドラえもん」愛を多く語るなど、アイドル界きっての「ドラえもん好き」として有名だ。※山崎の崎は「たつさき」

そんな想いが通じたのか、2024年2月には、藤子・F・不二雄の生誕90周年を記念した特別番組「『好き』から生まれた 藤子・F・不二雄の世界」(テレビ朝日系)でMCを担当することに。

当日は同じく芸能界きっての「ドラえもん好き」を自称するお笑いコンビ・麒麟の川島明とタッグを組み、しっかりと進行に臨んだ。ツチノコの話が出てきた瞬間に「ドラえもんに出てくるツチノコって、ジャイアンみたいじゃないですか」とツチノコの柄を言い当てるなど、「ドラえもん好き」であることを証明するようにさまざまな知識を披露。番組を盛り上げていた。

また大食いアイドルとして有名なもえのあずきは、「歌って踊れる大食いアイドル」をキャッチフレーズにするほどの“食事好き”だ。テレビ番組のバラエティーやYouTubeなどで豪快な食べっぷりを披露するなど、話題を集めている。

机いっぱいに並べた総量9kgにも及ぶメニューを完食したり、わんこそば700杯で世界記録を達成するなど旺盛な食欲を持つもえの。だが驚くほどの量を食べても、スタイルは嘘のようにほっそりしたままというのも彼女の魅力だ。「あれほどの量がいったいどこに…」と見た人に衝撃を与える光景は、アイドルとして無二の個性と言えるだろう。

彼女たちに共通するのは、いずれも“好き”が形になった点だ。売れたいがために付け焼刃で取り繕っても、本当に好きな人とは発する熱量が違う。アイドル以外では、女優としても活躍する影山優佳も“好き”を仕事に活かし、出演する「ABEMAスポーツタイム」では槙野智章らを相手に、プロ顔負けの知識量でサッカーを語れる唯一無二の存在となっている。

番組の進行に従った無難な感想コメントではなく、心からの“好き”を全開にし、だからこそ視聴者を熱く魅了する“ガチ勢”たち。躍動する彼女たちから今後も目が離せない。