ジンソンがジヌ(レン)の事件の捜査でウジンへ戻ると、自分と誕生日が同じだと聞かされていたジヌの誕生日会が開かれているのを見て疑問を抱く。そこでヨンヒは、腹を括ったかのように「ジヌはあんたの実の弟じゃない」と、真実を打ち明け始めた――。
ヨンヒがジンソンを妊娠してソウルにいた頃、隣の部屋に住む貧乏な女子大生の面倒を見ていたことがあった。そしてヨンヒがウジンに戻る際、女子大生に新しい靴をプレゼントし、連絡先を渡して別れた。その後、食堂で忙しく働くヨンヒのもとに、シングルマザーとなったあの女子大生がやって来る。彼女は赤ん坊をおぶりながら食堂や漁の仕事を手伝い、ヨンヒとまるで家族のように過ごすようになる。
そんなある日、彼女はヨンヒにもらった靴を海岸に並べ、突如姿を消してしまう。警察はこれを自殺と処理し、赤ん坊を手放せなかったヨンヒはそれから自分の子として育ててきた。そして、その赤ん坊こそがジヌだったのだ。
ジヌが高校生になったある日、自殺したと思われたジヌの母親が、ジヌを引き取りに再びウジンにやって来た。しかしジヌはこれを拒否し、ウジンでの生活を選択。ジヌはジンソンに心配をかけまいとこのことを口止めし、今まで実の兄弟のようにジンソンに接してきたのだ。全てを知ったジンソンは、「人生は何一つ簡単じゃない」と何も知らなかった自分を責め、必ず死の真相を突き止めると心に誓うのだった。
一方、ウジンに向かったヨンウンは、ヨンジュに「君と結婚したい」とプロポーズする。ヨンジュもヨンウンが好きだと答えるが「今じゃない」と伝え、ジヌの事件の真相が分かったら再度話すことに。ヨンウンはそんなヨンジュに、“心臓の移植手術を受けたこと”を告白する。
その頃、ジンソンはヨンヒからドクター・チュ(キム・ヒョンムク)が書いたジヌの日記を見せられる。ジンソンは日記を読むなり急いでドクター・チュのもとへ。するとドクター・チュは、チンジンメディカルセンターのウノに頼まれて、ジヌの行動や様子を詳細に書いていたこと告白するのだった――。
ウノに頼まれジヌを監視し、記録を取るように頼まれていたドクター・チュ。ヨンウンの移植手術の時期とジヌの脳死の時期が重なっていたことから、もしかしたらジヌの心臓をヨンウンに移植するために、ウノは日頃のジヌの健康状態をドクター・チュに監視させていた…という可能性が考えられる。
さらに、第9話ではジンソンとジヌが実の兄弟ではないということが明らかになった。ジヌの母親は第9話前半でジョンスクとカフェで話していた女性だと推測できるが、女性が処理費用としてジョンスクから受け取った現金を返したことから、もともとジョンスクに「会長(ジョンスクの夫・ジョンチョル)との間の子を処理しろ」と頼まれていたのかもしれない。
だとすると、ジヌはジョンチョルの実の子にあたり、ヨンウンと異母兄弟ということになりそうだ。いずれにせよ、ジョンスクを含めたチンジンメディカルセンターとジヌには、何らかの関係があったと言えるだろう。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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