ミュージシャンで俳優の浜野謙太が、4月11日に都内で開催されたディズニー&ピクサー長編アニメーション映画「ソウルフル・ワールド」前夜祭に登場。4月12日(金)より満を持して劇場公開される本作への思いなどを語った。
同作は「カールじいさんの空飛ぶ家」(2009年)や「インサイド・ヘッド」(2015年)などを手掛けたピート・ドクターが監督を務め、「第93回アカデミー賞」長編アニメーション賞と作曲賞を受賞したアニメーション映画。物語は人間が誕生する前に「どんな自分になるか」を決める魂(ソウル)の世界を舞台に、そこへ落下したジャズピアニストを夢見るジョーとソウルの世界に留まる“22番”の出会いと2人の成長模様を描いている。
同作は2020年に劇場で公開される予定だったがコロナ禍で劇場公開は中止になり、同年よりディズニープラスで配信。今回ディズニー&ピクサー最新作「インサイド・ヘッド2」が8月1日(木)から劇場公開されるのを記念して、劇場未公開だった「私ときどきレッサーパンダ」「あの夏のルカ」に続いて、全国の劇場で上映されることになった。
主人公・ジョーの日本版声優を務める浜野は、このほど念願かなって劇場公開を迎えることに「4年前ですかね、この『ソウルフル・ワールド』の日本版声優に決まって感動し、(声を)吹き込んで作品をしっかり見て感動し…ところがコロナ禍で上映せず、配信ということになって。こんなに音楽が素晴らしくて面白いやつを大爆音で、大画面で聴けたらな…と悔しい思いをしたのが、こうやって皆さんにお届けできるということが本当にうれしくて!」と素直な思いを吐露すると、会場からは温かい拍手が。
続けて「ただ一つ不覚だったのが、相方(22番役)の川栄李奈を連れて来られなかったということで…本当にすみません」と、ジョーと同じくメインキャラクターの日本版声優を務める川栄が参加できず、今回は単独での舞台あいさつになったことを謝罪し、笑いを誘った。
配信スタートしたのが2020年ということでもう4年前になるが、当時のアフレコエピソードを聞かれると「とにかく(オリジナル版声優の)ジェイミー・フォックスさんのしゃべりが速い!速過ぎて付いていけないんですよ。とにかく速く速くみたいなことをずっとやっていましたね」と、オリジナル版声優の話すスピードに合わせるのが大変だったと回答。
その上、情報管理の観点などから自宅で練習するのも難しかったそうで「極秘の作業なので、(台本や映像などを)持ち帰って家で練習するとかできないんですよ。でも、何か役作りをしたいなと思ってジェイミー・フォックスさんの出演映画をいくつか見ました(笑)」と、まずは話し方やニュアンスなどを捉えるべく、フォックスの出演作を見て勉強したことを打ち明けた。
さらに、コロナ禍ということもあり、共演シーンの多い相方・川栄と横並びなどでアフレコすることもできなかったらしく「コロナ禍で厳しかったので、お互いそれぞれでやっていました」と振り返った。
いろいろな苦労を乗り越えて劇場公開を迎える本作。あらためて、劇場での上映を待つファンに向けて「音楽がマジで素晴らしくて、ジョーが急いだり、喜んだりするときに流れる劇伴から美しいので、大画面・大音響で見ていただけるのはすごくうれしいし、きっと楽しんでいただけると思います。最後はいろんなことを考えて、考えれば考えるほど楽しい作品なので、考えることを楽しんで最後までゆっくり楽しんでください」と呼び掛けた。
映画「ソウルフル・ワールド」は、4月12日(金)に全国公開。また、ディズニープラスでも配信中。
◆取材・文・撮影=月島勝利(STABLENT LLC)
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