コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、矢薙さんがX(旧Twitter)上に投稿した漫画「勝手に生贄を捧げられて戸惑う神様の話」だ。4月11日時点で3.5万以上のいいねがつく反響が集まり、話題となっている。今回は作者の矢薙さんに制作の背景を伺った。
これはある村の物語。日照りで崩壊寸前の村を土地神様に救ってもらうために若い命を捧げる必要があり、ある娘が生贄になった。
娘は震えながらも覚悟を決めて神様の元へやってくる。しかし、なかなか動こうとしない神様。
娘は不思議に思い、「…あの…、どうかされましたか?」と尋ねると「…生贄とかはじめてだしどうしようかと思って…」と、神様から返ってきたのはまさかの言葉。
「土地神様に救ってもらう為には若い命を捧げねばならないのでは!?」と尋ねると「いや知らんし…命とか怖っ…」と意外な反応が返ってきた。
話をするとかなりフランクに話せる神様で、思っていたのと違う状態に。日照りのせいならと一瞬で雨を降らしてくれた。実は今まで雨を降らせなかったのは神様の寝坊が原因だという。
「生贄は必要ないから帰ってもいいぞ」と神様が言うが、村人から派手に送別してもらったため帰りにくいと言う娘。その日は、神様の元に居ることになり、翌日神様が村まで娘を送ることになった。
村人を怯えさせないため、神様は娘が成長した姿へと変身することに。すると、その姿は亡くなった娘の母親にソックリだった。
今作は笑いあり、思わず心温まるほっこりする場面ありのストーリーである。
実際に漫画を読んだ人達からは「染みる…」「優しい世界」「素敵なお話ありがとうです」「これはまさに神様」「泣ける話大好き」「ほっこり…」といった声があがっている。
今回は、作者・矢薙さんに『勝手に生贄を捧げられて戸惑う神様の話』の制作について話を伺った。
――「勝手に生贄を捧げられて戸惑う神様の話」を創作したきっかけや理由があればお教えください。
生贄という行為自体が、人間が想像上の神に勝手にやっていることなので、そんなことをされて戸惑う神もいるだろうなぁと思い描きました。
――「勝手に生贄を捧げられて戸惑う神様の話」を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
シンプルな話なので、伝わりやすいように必要最低限の情報量で構成することを意識しました。
――今回多くの読者の方から反響があったと思いますが特に印象に残っているコメントなどありますでしょうか?
「唯一神の多い外国の神と違い、日本の神は契約関係ではなく親子関係なのだ」というコメントを見て「へぇ~」と思いました。
特にそこまで考えていなかったのですが、読者さんの感想でこちらも感心することが多々あります。
――矢薙さんが普段漫画を描く時に大切にしていることがあればお教えください。
極力読後感のいい物語になるよう努めています。
――矢薙さんの今後の展望や目標をお教えください。
さらに多くの方に読んでもらえることを目標に頑張ります。
――最後に矢薙さんの作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
今後も趣味・商業両方とも頑張っていくつもりなのでよろしくお願いいたします。
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