――キム・ガンウさんが演じる、ウン・スヒョンの夫カン・スホは、幸せな家族が一転、悲劇的で壮絶な展開となりますが、父であり夫であるスホ役として役作りで苦労したことはありましたか?
キム・ガンウ:最初は「幸せな家族の大黒柱」という役柄で、途中で悲劇な事件に見舞われたことで、両極端な感情を抱くことになるわけなので、その表現っていうのがやっぱり結構しんどかったんです。そういう面で、ナムジュさんもすごく苦労されたと思うんですけれど、僕もその両極端な姿を演じることに集中しました。
――ミステリー作品として謎が多い本作。スヒョンと親しく、妹のような存在のハン・ユリ役を演じたイム・セミさんから見て、本作で特に注目してもらいたいところはありますか?
イム・セミ:ドラマで起こる事件の中に、登場人物全員の過去や彼らに絡んでいる縁など、全部が凝縮されていると思うんです。ですから、人としてそのキャラクターを理解したり、共感しながらご覧いただくと、より深みのある、ちょっと豊かなドラマの楽しみ方になるんじゃないかなと思います。
――皆さんが、撮影で1番記憶に残っているエピソードありますか?
キム・ガンウ:自分のエピソードというよりも…実は撮影しながら相手役の演技を見て、ここまで感情が動かされたのは今までそれほど無かったんですよ。
今回、僕の妻役を演じたキム・ナムジュさんの演技を見てですね、特に、彼女が号泣するシーンで、悲しいのはもちろん当然なんですが、それとはまた別に、非常にエネルギーが求められるシーンですので、しかも、(撮影が)とても長回しだったんですね。その悲しみを表現する姿を見ながら同僚の俳優として心配になるほどでした。
チャウヌ:僕は…えー…(どのエピソードにしようかなと考えながら)イム・セミさんと、共演のシーンは、それほど多くは無かったんですが、彼女は、いつも現場で非常に明るくて、エネルギッシュな方なんですね。先にこっちにちょっと寄り添ってくれるというか。それを、僕に限らず、スタッフ全員とか他のキャストにも寄り添ってくれて、非常に現場の雰囲気を和ませてくれています。
結構沈んでるシーンとか暗いシーンを撮るときも、そのシーン自体はちょっと暗くても、休憩時間に彼女に随分元気づけられてですね、随分助けられました。(チャウヌ、キム・ナムジュ、キム・ガンウがイム・セミに「ありがとう」と口々に笑顔でお礼を言う)
イム・セミ:(笑いながら)みんな、本当に美談続きで(笑)。私も、なんかそれに加えないといけないような、ちょっと今、変なプレッシャーを感じております(笑)。とにかくありがとうございます(笑)。私は、ウヌさんと絡むシーンは1シーンしか無かったんですが、(そのシーンは)私が、セレクトショップ代表を務めているという設定で。2人で廊下を結構ピリピリとしたムードですれ違うような。
でも実は、以前に「女神降臨」という作品で共演もしていて、ウヌさんとはとても仲が良いんです。会うとお互いに、「どっちを先に笑かすか」っていうことを懸けてるような感じで、ちょっとジョークをとばしてるんですよ。その日は、すごく真剣なシーンだったんですが、やっぱり、案の定、笑ってしまいましたね。
もう一点は、チャウヌさんが今回スタッフ全員にダウンジャケットを配ってくれて! お陰様で暖かい冬を過ごすことができました。(キム・ガンウがチャウヌにお礼を言う)
チャウヌ:どういたしまして(笑)。
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