記念すべき初の冠番組だが、きんに君のテンションは良い意味でいつも通りの味わいを見せていた。ちょっとテンポのズレた会話やボケが心地よく、スタッフや一般人であるゲストから逆にツッコミをもらう姿は非常に親しみがわいてくる。
たとえば「特選本鰆」を獲るために海へ出た際は、船のうえで豊田さんと交わした会話が印象的だ。初回であるため「釣れなかったでは縁起が悪い」とあえて水を向けるきんに君に、豊田さんは「きんに君が“持ってる”かどうか」と笑顔で返す。芸能人相手と固くなる人も多いなか、きんに君の持つ柔らかい雰囲気が豊田さんから気さくな言葉を引き出したのだろう。
気取らず自然体なきんに君だからこそ、にじみ出てくる味わいがある。地域に隠れた見どころを素直な視点とコメントで紹介してくれるきんに君の新番組。次回の恐ろしい予告も含め、期待したい。
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