漫画やアニメ、ゲームといったコンテンツと並び、いまや日本が誇る文化として、海外でも広く親しまれているコスプレ。3月23日、24日には、世界最大級のアニメイベント「AnimeJapan 2024」が東京ビッグサイトにて開催。前年比132%となる13万2557人が来場し、会場は大盛り上がりとなった。WEBザテレビジョンでは、見どころ満載だった同イベントの中から、屋内外のコスプレエリアを彩ったコスプレイヤーたちにクローズアップ。撮影とともにインタビューも実施し、それぞれの「コスプレに対するこだわり」などを話してもらった。
体のラインがはっきり見える衣装なので、格好良く着こなせるように体作りを頑張りました。ティファは格闘家なので、立ち姿もそれらしく見えるようにポージングも研究して。特にバトルでは敵を蹴り上げるシーンが多かったので、そのポーズを再現する際、脚だけでなく姿勢もきれいに再現できるように足腰を中心に鍛えてきました。
衣装に関しては、ドレスそのものは既製品ですが、フリルやベルトといった装飾はすべて自分で付け足しました。スカート部分にボリュームを持たせるため、中にパニエを2枚着用しているのもこだわったポイントです。靴はアメリカから取り寄せた20cmヒールのブーツをさらにカスタムしたものになります。
続いてウイッグですが、こちらはキャラウイッグではなく、ウイッグ屋さんを探し回って見つけた2色のフルウイッグを組み合わせた制作したもので、いい感じの色味に仕上がったんじゃないかな…と、個人的には思っています。
メークも自分の顔とキャラクターを照らし合わせながら、できるだけ雰囲気を近づけられるよう試行錯誤して。今回はいろんなメーカーのカラコンを試して、もっとも色味の合うものを使わせてもらっています。あと細かい部分ですが、爪もしっかり再現しています!
バーヴァン・シーはつり目でハッキリとした目元が印象的なキャラクターなので、その再現にこだわりました。アイラインの目尻は上向きに跳ね上げ、下まつ毛もマスカラだけでは目立たないので、ペン先が細いタイプのアイライナーを使って1本1本描いたりして。そうして目元をくっきりさせたので、注目していただけるとうれしいです。
特徴的な雫のメークに負けないよう、全体的にゴージャスに仕上げました。アクセサリーはすべて自作で用意したもので、存在感が出るように立体的に作り、色も忠実に再現したところがポイントです。特に髪飾りの造形がお気に入りで、なかなかいい感じだと思うんですけどいかがでしょう?
こちらの着物は自作で用意したもので、納得のいく色になるまで3回染めました。袖の部分がボリュームのあるデザインなので、中にクッション材を入れて再現したのもこだわったポイントです。それともう1点、前髪越しに眉毛が透けて見えるところも特徴的なキャラクターなので、ウイッグの上に眉毛を貼り付けることで、そうしたビジュアルを再現してみました。
こうして大盛り上がりのうちに終了した「AnimeJapan 2024」だが、その直後には早くも「AnimeJapan 2025」の開催決定が発表され、話題になっている。2025年3月22日(土)、23日(日)の2日間、今回と同じく東京ビッグサイトにて実施されるという。
また、それまでの期間にも「ニコニコ超会議2024」(4月27日・28日、千葉・幕張メッセ)、「日本橋ストリートフェスタ2024」(5月12日、大阪・でんでんタウン)、「ホココス2024 ~南大津通歩行者天国COSPLAY~」(5月19日、名古屋・南大津通歩行者天国)など、コスプレも楽しめる大型イベントは全国で多数開催予定となっている。
はたしてこれらのイベントでは、どのような漫画、アニメ、ゲームのコスプレに人気が集中するのか? 今のうちからトレンドを分析しておき、会場で答え合わせをするのも面白そうだ。
◆取材・文=ソムタム田井