ジョンとクワイエット(ステファニー・ベアトリス)がエヴリンに乗ってニュー・サンフランシスコへ移動している際、クワイエットがうっかりジョンの家族写真を風で車の外に飛ばしてしまう。
2人が外に出て写真を探していると、街をうろつく不良集団・ホーリーマンがエヴリンを奪いそのまま逃走。途方に暮れたジョンとクワイエットはひたすら歩くしかなくなってしまった。責任を感じたクワイエットは「私も一緒に捜すよ」とジョンに言い、2人はホーリーマンの集団に扮してアジトへ忍び込むことにする。
ホーリーマンのアジトでは、喧嘩に薬物などやりたい放題。そのうち、彼らのボス・プリーチャーが現れる。ホーリーマンたちはプリーチャーに心酔しており、彼の「俺たちが神なんだ!」という掛け声と共に一斉に杯を掲げる。
そんな中、プリーチャーへの“貢ぎ物”として、アジトにエヴリンが運び込まれた。プリーチャーはエヴリンをひどく気に入り、触ろうとした瞬間、近くにいたジョンが「触るな!」と叫ぶ。そしてあろうことか、プリーチャーに決闘を申し込むのだった。
2人が激しく決闘している間、クワイエットはエヴリンを取り戻そうと暗躍する。そしてホーリーマンの一人に「(車で)運転してみたい」と鍵のありかを訪ね、対決の末別の車の鍵を手に入れる。“エヴリンを諦めてここから逃げよう”と提案するクワイエットに対し、「彼女を取り戻す」と言って諦めようとしないジョン。結局、クワイエットは「私は車のためには死なない」と、またしてもジョンと仲違いしてしまう…。
一方のジョンはプリーチャーに屈し、十字架に架けられそうになっていた。とどめを刺されそうになったところで、エヴリンから漏れ出したガソリンに炎が引火し、辺りは大爆発。その後ジョンが目を覚ますと、かつてのエヴリンの姿はどこにもなく、骨組だけが残り無残な姿になっていた。ジョンはエヴリンのバラバラになった部品を回収する。“エヴリン”と書かれたナンバープレートだけが、その場に虚しく置かれていた――。
第8話では、ジョンの幼少期のエピソードが放送された。ジョンは火事で両親を亡くしており、偶然出会ったエヴリンとこれまで行動を共にしてきた。家族がいない分、ジョンはエヴリンに対し愛着が湧いていたのではないだろうか。
そんな愛するエヴリンをプリーチャーの貢ぎ物にされ、クワイエットには“車のために死ねない”と言われ、しまいには焼失してしまうことに…。ジョンの失望感は、家族を失った時と同様に大きいに違いない。
そして第8話ラストでは、仲違いしたクワイエットが別の車でその場を離れるシーンが描かれた。エヴリンを失ったジョンはこれから自分自身だけで行動することになるのだろうか…。もしくは、2人はこれまで何度も仲違いしては歩み寄ってきたため、クワイエットがジョンを迎えに来る可能性も十分考えられる。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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