【漫画】目が覚めると学年一のイケメンになっていた…入れ替わり青春漫画の心打たれる結末に「めちゃくちゃ面白かった…」「自分も頑張ろうと思えました」の声

2024/06/27 18:30 配信

芸能一般 インタビュー コミック

『スイッチ・スプリント』が話題!©一陽基/小学館

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、一陽基さんがX(旧Twitter)上に投稿した漫画「スイッチ・スプリント」だ。6月20日時点で6.5万以上のいいねがつく反響が集まり、話題となっている。今回は作者の一陽基さんに制作の背景を伺った。

彼がモテるのは本当に運がよかっただけ…?

『スイッチ・スプリント』(6/40)©一陽基/小学館


主人公の諸越 颯太(モロコシ ソウタ)は、帰宅部の男子高校生。女子の目線の先にいつもいる陸上競技部の戸木智成(トキ トモナリ)を見て、顔がよくて背が高くておまけに足が速い彼のことを「たまたま運がよかっただけ」と思っていたモロコシ。加えて自分がモテない理由も「たまたまそーゆーふうに生まれただけ」だと思っていた。

ある日、モロコシは学校の階段から足を踏み外し、トキとぶつかってしまう。病院で目が覚めると2人の中身が入れ替わってしまっていたのだ。そして入れ替わったまま生活をすることになった2人。

モロコシはトキの身体になり、女子の目線の先に自分がいることに喜び、人生初の彼女も作った。陸上の練習には参加しなくなっていた。
一方で、モロコシの身体になったトキはインターハイに向けてトレーニングを始める。周りの生徒から「何アレ、ダイエットのつもり?」と笑われてもトキはめげずにトレーニングを続けた。
その結果、トキは……?

今作は、ただの入れ替わり漫画ではない、色々と考えさせられる感動の青春漫画だ。

実際に漫画を読んだ人達からは「めちゃくちゃ面白かった…」「爽やかな読み切りでした」「泣かせるじゃねぇか」「いろんな人に見てもらいたい」「超良作」「自分も頑張ろうと思えました」と、いった声があがっている。

今回は、作者・一陽基さんに『スイッチ・スプリント』の制作について話を伺った。

作者・一陽基さんの創作背景とこだわり

『スイッチ・スプリント』(9/40)©一陽基/小学館

――「スイッチ・スプリント」を創作したきっかけや理由があればお教えください。

担当編集さんのご要望に「イケメン」「スポーツ」というキーワードがありましたので、そ
れを踏まえて「トキ」というストイックなイケメンアスリートを考えました。

この「トキ」が、自分とは対照的な人物と入れ替わってしまったら面白いのではと思い、主人公に取り柄のない地味キャラを考えたのですが担当編集さんより「もう少し愛嬌があった方が...」とアドバイスがあり、ぽっちゃりで愛嬌のある「モロコシ」というキャラクターが産まれました。

そのおかげでコミカルにストーリーを組み立てる事が出来たと思います。

――「スイッチ・スプリント」を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポ
イントがあればお教えください。


この作品を描くにあたり陸上の短距離走(スプリント)について勉強して知ったのですが、スプリントとは普段無意識に走るランニングというフォームとは別物で殆どの人はそれを学校の体育などでは学んでいないという事を知りました。

それを踏まえ練習方法や走るフォームに気をつけて描いたのでそこを見て頂きたいです。

あと、イケメンの定義についても強いこだわりがありますので本作を読んで感じ取って頂けたら嬉しいです。

――「スイッチ・スプリント」の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共
にお教えください。


100M走スタート前(28〜29ページ)が気に入ってます。意外に長く感じる時間と沈黙と重たい空気、そしてここでの選手の精神状態である意味勝敗が分かれるのでは!という緊張感をセリフ無しで2ページ使って描かせてもらいました。

――一陽基さんが漫画を描くうえで、大切にしていることがありましたらお教えください。

大事にしている事は数え切れない程ありますが、特にキャラクターの心情を大切にしています。

――一陽基さんの今後の展望や目標をお教えください。

目の前の目標は、連載を持って一人前の作家になる事です。

――最後に一陽基さんの作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。

応援いただきありがとうございます。

「スイッチ・スプリント」では「トキ」の生き様に背中を押されたというご感想をたくさんいただき、漫画が人のお役に立てる事を実感しました。

次回作も何か心に届けられるよう頑張りますので楽しみにしていてください!

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