毎週火曜深夜、日本テレビで放送中の海外ドラマ「GRIMM/グリム」。童話で知られるグリム兄弟の末裔(まつえい)である主人公が、人間社会に潜むモンスターが関わる事件の捜査に挑んでいく1話完結型の犯罪捜査物語だ。「“海外ドラマ”はどうも苦手」という人のために、今回「GRIMM/グリム」の見どころを紹介しよう。
主人公の刑事ニック(デヴィッド・ジュントーリ)は、普通の人間の姿で社会に溶け込むモンスターを見分けられる能力を持つグリム一族の末裔。
悪事を働くモンスターもいれば、善良なモンスターもいて、どちらも普段は人間の姿をして社会に溶け込んでいる。普通の人には見えないが、感情が高ぶると本来の姿を現すモンスターを、特殊能力を持つニックは見ることができる。
主人公が特殊能力を持っている刑事ドラマというと、最近では松坂桃李主演「視覚探偵 日暮旅人」(2017年ほか日本テレビ系)や、堀北真希主演「ヒガンバナ~警視庁捜査七課~」(2016年日本テレビ系)などが記憶に新しい。そして刑事ドラマに欠かせないものといえばパートナー、バディーとなる“相棒”の存在。
「GRIMM/グリム」にもニックの相棒が存在する。モンスターの存在を知らないハンク(ラッセル・ホーンズビー)だ。さらにニックの“陰の相棒”には、善良なモンスターの狼男モンロー(サイラス・ウェイア・ミッチェル)がいる。
そんなモンスターの造形は映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」などを手掛けたスタッフが担当しているとあって、そのクオリティーはお墨付き。リアルさにおののきながらも、モンスターたちの暴れっぷりを堪能することができる。
特殊能力やモンスターと聞いておどろおどろしいストーリーかと思いきや、日本の刑事ドラマのような“ファミリー感”も持ち合わせており、親近感も湧いてくるのが本作の特徴の一つ。
また、「GRIMM/グリム」というタイトルの通り、「赤ずきん」「ヘンゼルとグレーテル」など童話をモチーフとした事件が起きたり、童話を想起させるキャラクターも登場したりもする。
日本テレビでは6月27日より始まった「シーズン1」。1話完結で毎話一つの事件がしっかり解決するストーリーで、なおかつ事件の捜査の合間には、ホッと一息つけてクスッと笑えるシーンもある。既にハマっている人はもちろん、これから見てみようという人にオススメの作品だ。
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