<響け!ユーフォニアム3>笑顔の裏に何かを隠し持つ真由&早とちり突進娘のすずめ 「問題児だらけw」「久美子の心が心配」と話題に

2024/04/19 11:40 配信

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アニメ「響け!ユーフォニアム3」第二回が放送Ⓒ武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会2024

吹奏楽に青春を捧げ、全国大会での金賞を目指す高校生たちの姿を描いた「響け!ユーフォニアム」(毎週日曜昼5:00-5:25ほか、NHK Eテレ/NHKプラス・Lemino・ABEMA・ディズニープラスほかで配信)、シリーズの「最終楽章」となるTVシリーズ第3期。新部長に就任した黄前久美子(CV:黒沢ともよ)は3年生に進級し、部員たちとともに高校最後の大会へと臨んでいく。第二回は、サンライズフェスティバルに向けた練習や今年の自由曲の選定など、部長として奔走する久美子を描いた「さんかくシンコペーション」。(以下、ネタバレを含みます)

真由はいい人、なのに不安は募る一方?


第一回のラストシーンで登場した黒江真由(CV:戸松遥)は、清良女子高校という吹奏楽の強豪校からの転校生だった。久美子と同じクラスとなった真由は、さっそくクラス内の吹部部員たちに溶け込んでいく。北宇治でも吹奏楽部に入りたいと言う真由だったが、すでにできあがっている部の和を乱すことにならないかと心配するなど、その態度はどこか遠慮がちなのだった。

今シーズンのキーパーソンとなる黒江真由が本格的に合流。第一回のラストシーンではかなり印象的な雰囲気を纏っての登場だっただけに、「これはいきなりの荒れ模様か?」という不安もあったが、フタを開けてみればなんのことはない、とても気さくで優しそうな少女だった。とは言え、もちろん波風はゼロではない。部の人間関係をかき乱してしまうことを過剰に心配する真由は、吹奏楽部への入部に際して「本当に大丈夫?」と何度も久美子に確認をとっており、久美子もやや困惑気味。とくに印象的なのは、「私はいつ辞めても構わないから」と言ったときの久美子の反応だ。久美子にとって吹奏楽部はとても大切なもの。しかし真由の考えは少し違うようで、考え方や価値観のズレが早くも露呈した形となった。また2年生の久石奏(CV:雨宮天)も、マンツーマンで真由を面談するなど、どこか警戒しているふしもある。まだまだ不協和音というレベルではないが、ユーフォ組にどこか落ち着かない空気感が漂っているのはたしかだろう。真由についてはSNSでも「真由ちゃん曲者やね」などの声があがっていた。

久美子を巡る奇妙な三角関係も…


吹奏楽部の顧問である滝昇(CV:櫻井孝宏)から、今年のコンクールの自由曲について意見を求められた久美子たち幹部メンバー。自分たちの意見で自由曲が決まるというプレッシャーを感じつつ、候補曲を聴き込む久美子だが、なかなか決めきれない。

電車での下校シーンでは、久美子、高坂麗奈(CV:安済知佳)、塚本秀一(CV:石谷春貴)の幹部メンバーの3人の関係性が描かれた。部長である久美子の負担の大きさを心配する麗奈は秀一の発言を諌め、それに対して秀一が謝るなど、久美子を巡る奇妙な三角関係が成立しているのが面白い。と言うのも、久美子と秀一は2年生時に交際していた時期があり、現在は部活に専念するために距離を取っている状態。久美子と秀一はお互いに納得済みで、とくに遺恨などはないと思われるが、麗奈は今でもそんな久美子の様子を気にしているようだ。彼女の不器用な気遣いが垣間見えたシーンだった。

アニメ「響け!ユーフォニアム3」第二回よりⒸ武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会2024