ジムをオープンしたのは、セカンドキャリア的な視点から。日々のフィジカルなトレーニングはもちろんですが、選手にとって安定したメンタルを保つことはとても重要です。収入をコントロールすることが難しい特殊な職業なので、かつては自分もギリギリの状態で生活をしていました。
それこそけがをしたら試合ができないので収入がゼロになってしまいますし、華やかな部分ばかりに注目が集まりますが、結構過酷な世界なんです。もちろん本業は格闘家ですが、ジムの運営もすごくやりがいがあって楽しいです。そういえばイチナナで知り合って、うちのジムの会員になってくれた人もいます。
そのうちの一人に高校生の男の子がいて、熱心に練習してるうちにどんどん強くなったので、高校を卒業した後にうちのジムでインストラクターをしてもらうことになりました。僕の弟子的な存在ですね。あとイチナナをやっててうれしかったことは、誕生日にサプライズで動画を作っていただいたり、色紙を贈ってもらったことです。
イチナナで僕を知って地方から試合を見に来てくれる人もいます。イチナナは自分にとって楽しいことしかない場所なので、これからも自分のペースで続けていきたいです。そして格闘家としては“RIZIN”でタイトルを取ることを目標に頑張りたいです。
取材・文=宮崎敬太
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