鈴木拡樹、崎山つばさ、前島亜美らが出演する舞台「煉獄に笑う」が24日、サンシャイン劇場にて上演スタート。初日公演前に公開ゲネプロが行われた。
本作は唐々煙による同名漫画を原作とした舞台版。同じく唐々煙が描く「曇天に笑う」の300年前を描く前日譚的作品で「戦国BASARA」や「青の祓魔師」など、エモーショナルな演出で見る人を圧倒させる西田大輔が脚本・演出を担当。戦国乱世を舞台に日ノ本最大の湖・琵琶湖に甦るとされる伝説の化物“大蛇(おろち)”を巡り、武将たちがしのぎを削る大活劇を、実力派俳優たちが豪華絢爛に駆け巡る。
天下統一を目指す武将たちが大蛇の力を求め暗躍する中、石田佐吉もまた殿である秀吉の命で大蛇の手がかりとなる髑髏鬼灯(どくをほおずき)を探すことに。その手がかりがあるとされる、曇神社を訪れるのだが…。
佐吉を演じる鈴木はゲネプロ後の囲み取材で、「この約1ヵ月、1日10時間くらい稽古をしてきて、10時間も汗をかき続けていると、佐吉が何の目的で旅に出たのか原点を忘れたり…」と苦笑。「でも小屋(劇場)に入って、通し稽古も始まったときに改めて殿に髑髏鬼灯を探すのを任されて旅に出たのだなと、改めて実感。なので実は今、新鮮な気持ちでやらせてもらっています(笑)。これにまたお客様が入ることによって新しく物語が届いていくんだなって思うと楽しみで仕方ないです」と素直な感想を語った。
また、本作ではフィギュアスケート選手の浅田舞が舞台初挑戦。情報屋である芦屋弓月役と重要な役どころを担うが「何もかもが初めてな状態からのスタートでしたが、キャストの皆さんが優しく教えてくださり、皆さんに支えられて楽しくここまでできた」とニッコリ。殺陣については「剣を使った本格的な殺陣も人生初めてだったので難しかったです」と告白したが、ゲネプロでは“苦労”も感じさせない、美しい手さばきを披露していた。同じシーンの多い鈴木も「ホントに堂々とされていて、もう回転がきれい! お芝居も役者とまた違うアプローチだったり、華もありとても楽しくやらせてもらっています」と絶賛。
そんな本作の見どころとして、佐吉が訪れた曇神社当主・芭恋を演じる崎山は「この舞台は驚きがたくさんあると思っていて、流れている曲にも注目していただけたら」と。そう語られた本作のテーマソングには、和楽器バンドによる「雪よ舞い散れ其方に向けて」が起用。さらに崎山つばさ with 桜menによる楽曲「月花夜」(11月1日〈水〉リリース)も使用され、美しく燃える“煉獄”の世界を盛り立てる。
また、佐吉を助ける島左近役の中村誠治郎が「アンサンブルの方たちがめちゃくちゃ台を動かしたりと、まるでイリュージョンのようになっています。そこも見どころ」と語るように、めまぐるしく動くセットが、パズルのように組み合わさる様は必見だ。
芭恋の双子の妹・阿国を演じる前島も「『煉獄に笑う』の世界観をいろんなものを駆使して、みんなで汗かいて作り上げています」と自信。「ひとりでも多くの方に楽しんでいただきたい」と熱の入ったメッセージで呼びかける。さらに、伊賀忍者の百地丹波役(Wキャスト)を演じる吉野圭吾も「みんなで力を合わせて“すんごいもの”をみなさんにお届けできたら」と語り、出てくるキャスト全員、汗だくになりながら迫力のシーンを作り上げていた。
舞台「煉獄に笑う」は9月3日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて、9月8日(金)~10日(日)に大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演。サンシャイン劇場では「当日券売場」にて、抽選で、各公演開演1時間前から当日券の販売も決定。また、公演DVDの発売も決まっている。
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