佐藤日向、小学6年生の担任から受け取った大切な言葉を明かす/わたしことば(2)担任の先生

2024/04/22 19:00 配信

アイドル 芸能一般 コラム 連載

佐藤日向が言葉をテーマに書き下ろすエッセイ連載「わたしことば」#2「担任の先生」

アニメ「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」(星見純那役)、「ラブライブ!サンシャイン‼︎」(鹿角理亞役)、「ウマ娘 プリティーダービー」(ケイエスミラクル役)などの声優として活躍するほか、舞台俳優としても活動する佐藤日向。そんな佐藤にとって大切な「言葉」を題材にして書き下ろすエッセイ連載がスタート。第2回のテーマは「担任の先生」。芸能活動と学生生活の両立に悩んでいた小学6年生の佐藤日向が、担任の先生から受け取ったという今でも大切にしている言葉について綴る。

#2_担任の先生

芸能活動をしていると学校行事に参加できていないのではないかと思われがちだ。しかし、私が学生らしさと仕事を両立することができたのは先生の存在に恵まれていたおかげだ。

私はこの芸能という仕事を自分の意志で始めたのだが、当時は大好きなものに出会えた感動と楽しさしか見えていなかった。今、改めて振り返ると同級生と同級生の親御さんにとって私という存在は足並みをそろえない変なヤツで異端だったのだと思う。

授業参観の日には決まって「ねぇ、あの子でしょ? 芸能やっている子って」とヒソヒソ声で、でも本人には届く声が聞こえた。そのたびに、「そうですと私から直接聞きたいのだろうか。それとも芸能活動を辞めてほしいから聞こえる声で言っているのか。辞めないけど」なんて、そんなことを漠然と思いながら聞こえないふりをしていた。なんと可愛げのない子どもだったのだろうと思う。

そんな可愛げのない真っただ中の小学六年生の佐藤日向少女は、クラス替えの初日、先生から配られたクラス日誌のような、生徒と親御さんへのお知らせの用紙に書かれたある言葉に目を奪われた。

小学6年生の佐藤日向事務所提供

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