ギヨンとヨンウンも“異母兄弟”であることを知ったジンソンは早速ヨンジュら検察に共有するが、こうなってくると、なぜギヨンは自殺したのかという疑問が残る。
ジンソンは、ギヨンが亡くなった際に身元確認の鍵となった“歯の治療記録”に目をつける。その治療記録はチンジンから提出されたものだったため、ジンソンは早速科捜研に行き、治療記録にある“ギヨンの歯の写真”と全く同じ模型を作らせることに。
そしてギヨンが訪れたことがあるであろう歯科医のミンギュに話を聞くと、病院にギヨンの最新のレントゲン写真があるという情報を入手する。そしてチンジンが提出した写真の模型とミンギュの歯科医院にあった写真を見比べてみると、やはり若干の違いが。よって焼死体は別人で、ギヨンは自殺ではなく、他殺かまだ生きている可能性が浮上した。
そしてふとジンソンは、ウノが常時体を鍛えており、朝食はいちごと牛乳だけであるにもかかわらず、逮捕時の朝に配達員が納豆チゲを届けに来ていたことを思い出し、何かにピンときた様子を見せるのだった。
その頃、ヨンジュがウノの事情聴取をしていると、先日とは一変し、ジヌへの犯行を認める。しかし動機については「衝動的だった」と説明して、ジヌの心臓がヨンウンに移植されていたことについても一貫して「知らなかった」と否定する。しかしヨンジュが例の隠し撮りされた動画をウノに見せると、明らかに表情が変わり、動揺し始める。
実は4時間前、ギヨンの母・ソラの友人が“ギヨンの1番好きな食べ物は納豆チゲ”と話していたことを思い出したジンソンは、ウノのマンションの警備員から“ギヨンの部屋の暗証番号”を聞き出し、突入していた。すると、ドアの向こうには他でもない、ギヨンの姿があったのだった――。
第12話では、死んだと思っていたギヨンが生きていることが判明した。チンジンにとってギヨンが生きているのは不都合なため、死んだと見せかけるのは当然のことなのだが、意外だったのは殺さずに匿っていたり、わざわざ好きな食べ物を届けていたことだ。
チンジンがギヨンを匿っているのには何か理由があるのだろうか? もしかすると、最初から心臓移植を目当てに管理されていたギヨンは、ヨンウンと兄弟同然のように過ごしたことで、ジョンスクもギヨンに対する母性が湧いたのかもしれない。しかし、これだけのことをしても未だに罪の意識がないジョンスクを見ていると、人道的な心があるとはとても考えにくい…。
残すところあと2話。ギヨンが登場し、捜査が一気に動き出すことが予想される。チンジン側はジヌの殺害だけでなく、違法なルートでの移植、ギヨンの自殺偽造、そしてジョンスクの犯罪ほう助など、さまざまな罪状がある。
また、気になるのはヨンウンとギヨンの関係性だ。ヨンウンがギヨンと異母兄弟だと知ったうえで、今後関わりを避けるのか、あるいは兄弟のような関係に戻りたがるのか…。性格も全く異なる2人の関係性についても見守っていきたいところだ。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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