5月10日(金)より公開される映画「猿の惑星/キングダム」の日本版声優が発表され、主人公・ノア役を松岡禎丞、人間の女性・ノヴァ役を小松未可子が務めることが決定。さらに、楠見尚己、浦和希、白石晴香ら豪華声優陣の出演も明らかになった。
映画史に残る名作「猿の惑星」(1968年)の“完全新作”として描かれる本作の舞台は、高い知能と言語を得た猿の暴君が絶対的な支配を目論み、巨大な帝国「キングダム」を築こうとしている300年後の世界。人類は自ら生み出したウィルスの猛威により退化し、知能や言語だけでなく、文化・技術・社会性までも失い、まるで野生動物のような存在となっていた。
「キングダム」のリーダーであるプロキシマス・シーザーによって村と家族を奪われた若き猿・ノアは、仲間と家族を救うための旅へ出ることに。その旅の最中、ノアは人間の女性・ノヴァと出会い、彼女と共にプロキシマスの支配に立ち向かうことを決意する。
果たしてノアとノヴァの“種を超えた団結”は、狂気の支配を止め、再び共存可能な世界を作ることができるのか。それとも圧倒的支配に飲み込まれてしまうのか。彼らの生き残りを懸けた戦いと、惑星に隠された驚きの真実が描かれていく。
冷酷な独裁者プロキシマス・シーザー役の日本版声優を竹内力が務めることはすでに発表されているが、このほどその他の主要キャスト陣が一挙に発表。まず、主人公である若き猿・ノアを演じるのは松岡禎丞。
松岡は、「オーディションの時から、『これどうやって演じたらいいんだろう?』と常に不安だったのですが、現場に行って常に支えてもらいながら精一杯僕なりに演じさせていただきました」と、実写映像の中で、人間ではなく猿に声をあてるという本作ならではのアフレコを振り返る。
また、自身が演じたノアについて「気弱な部分もあるのですが、皆を思いやれる猿、ちゃんとした意思を持った青年です。心が痛くなるほどに。本当に、“猿と人間とは何なのか?”というモノを感じさせていただける作品になっていて、様々な情景描写やほんの些細なことですら心にしみます…」と物語に込められた深いメッセージと共に、本作の魅力を力説した。
一方、人間の女性・ノヴァを演じるのは小松未可子。ノヴァは完全に逆転した人間と猿の関係性を覆すほどのある秘密を抱える人物だ。自身の役柄について、小松は「人類が退化し、野生のもとで生活する中でノヴァは賢いとされる女の子。そのため、猿に狙われてしまいます。
常に冷静沈着で、何かに訴えかける瞳の印象がとても強いです。彼女に隠された秘密とは一体何なのか…! この物語のキーポイントになるのでぜひ楽しんでいただきたいです」とコメント。ノヴァの存在が物語を左右することを伺わせた。
さらに、ノアを取り巻くキャラクターたちを演じる声優陣も公開に。まず、ノアやノヴァと共に旅をしながら、かつて人間には優れた技術があったこと、人間と猿が共存する時代があったことをノアに教える物知りなオランウータン・ラカを演じるのは楠見尚己。
楠見は「壮大な世界観、重厚なストーリーはサルことながら、なんといっても、猿達のリアルな動き、微妙で、複雑な表情の緻密さに驚かされました」と、タイトルにかけたコメントで本作の世界観への驚きを告白。
演じたラカについては、「私の演じた『ラカ』は賢人であり知識人…否、賢猿であり知識猿です。オランウータンの大きな体、大きな顔、大きく開く口、その表情に声を当てていくのは楽しくもあり、難しくもあったところです」と、自身をうならせるほどやりがいのある役どころだったと明かした。
さらに、ノアの友人であるアナヤ役に浦和希、同じく友人のスーナ役に白石晴香、ノアの父・コロ役に多田野曜平、ノアの母・ダー役に佐藤しのぶが決定。豪華声優陣が物語をさらに盛り上げていく。
なお、「猿の惑星」などシリーズ過去作はディズニープラスにて配信中。映画の公開前にチェックしておくと、本作への理解がより深まるかもしれない。
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