真田広之が主演&プロデュースを務め、ハリウッドの制作陣が手掛けるドラマ「SHOGUN 将軍」(ディズニープラスのスターで全話独占配信中)の第10話「夢の中の夢」が4月23日に配信され、壮大なハリウッド版戦国ドラマが完結した。吉井虎永役の真田や樫木藪重役・浅野忠信をはじめメインキャストの味わい深い演技が随所に光り、見続けてきた視聴者から名残を惜しむ声が上がった。(以下、結末までのネタバレを含みます)
ジェームズ・クラベルのベストセラー小説を原作に、日本に漂着したイギリス人航海士ジョン・ブラックソーン(按針=コズモ・ジャーヴィス)の視点から吉井虎永の戦いを描き注目を集めるハリウッド制作ドラマ「SHOGUN 将軍」。最終回となる第10話では、大坂城での悲劇的な出来事の後、藪重や按針たちが虎永の待つ網代へ戻ってからのストーリーが描かれた。
鞠子の死をきっかけに、石堂(平岳大)と大老衆との結束に亀裂が生じ始める。鞠子に対する石堂の一連のふるまいも、落葉の方(二階堂ふみ)を失望させるには十分だった。大坂城に留め置かれていた虎永の身内や家臣たちも、みな城を出ることを許された。「人質は解放された。虎永は勝利を収めた。汚い手も使わず、戦もなく、一人の女性の手で」と按針。これこそが、虎永の言う“紅天”だったのだ。
石堂に命じられるまま鞠子暗殺に加担する形になった藪重は、虎永に切腹を申し渡された。死を前にしても「わが甥は、殿のよき配下となりましょう」「按針も。あやつも拙者のおかげでござりまするぞ」と、最期まで藪重らしい軽快な口ぶり。「されど、どうやって勝つおつもりですか。ここで紅天でございまするか?」「せめて拙者が死ぬ前に教えてくだされ」と率直に尋ねた。
「紅天はすでに終わっておる」と、虎永から紅天の真意と“これから起こること”について聞かされた藪重。「本当のことを語ってくだされ」と食い下がったが、刀を抜いた虎永に観念し、自ら腹を掻っ切った。
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