インタビューシーンは、「尚弥選手&拓真選手」「真吾トレーナー」の2組に分かれて、カメラ脇にスタンバイしたインタビュアーの質問に、それぞれ自身の言葉で答えるドキュメンタリー形式での撮影となった。
よりエピソードを思い出しやすいように、井上家のさまざまな私物を収録中の3人の視界にセット。尚弥選手と拓真選手がボクシングキャリアをスタートさせた小学生時代のグローブをはじめ、プロデビュー戦の衣装やシューズ、真吾トレーナーのパンチングミット、尚弥選手が地元の座間でタイトルマッチを戦った時の応援旗など、井上ファミリーの歴史を垣間見られる貴重な品々が並べられた。
目の前でカメラや照明など、インタビュー用のセッティングが整っていく様子を見て、「え!?ガチのインタビューじゃん」「聞いてないんだけど…」と焦り出した真吾トレーナーは、今回のCMで自身のインタビュー収録があることを、現場に来て初めて知ったようだ。
緊張しやすい反面、ぶっつけ本番に強い真吾トレーナーの性格をよく知るスタッフの計らいだったようだが、質問は真吾トレーナー本人と、尚弥選手、拓真選手にまつわるものと聞いて、「実際にあったことを答えるなら大丈夫かな」とひと安心した様子。
「確かに事前に聞いていたら、急にお腹が痛くなって、ここに来ていなかったかもしれないよ(笑)」と冗談を言って、その場の雰囲気を和ませていた。
――今回のCMの企画を聞いた時の感想をお聞かせください。
尚弥選手:ちょっと新鮮だなと。3人でこういうCM撮影をするのは初めてだったので、楽しみもありという感じでしたね。
拓真選手:3人でこういうことをすることがないので、僕も楽しみでした。
真吾トレーナー:びっくりしたのと、親子の思い出としてすごくいいなという思いはありました。
――撮影はいかがでしたか?
尚弥選手:気楽にできました。
拓真選手:もっと緊張するかなと思ったんですけど、兄と父がいるから楽しくできて、また3人でやってみたいなと思いましたね。
真吾トレーナー:緊張もありましたが、初の親子での撮影を楽しくやれたかなと思います。
――CMでインタビュー撮影があることを、お父様は事前に聞いていなかったというのは本当ですか?
真吾トレーナー:聞いていなかったですね。子どもたちが何かやるのを、自分は見ているぐらい、としか(笑)。でも、聞かれたことに対して、実際にあったことを答えるインタビューだったので、そこは問題なく大丈夫でした。