井上芳雄、初のラジオドラマ出演に「充実した収録の時間でした」

2017/08/28 15:39 配信

ドラマ

ミュージカル界のプリンス・井上芳雄

StarSの一員として、ミュージカル界で確固たる地位を築く俳優・井上芳雄が主演を務める、NHK-FMのオーディオドラマ「また、桜の国で」が、8月28日(月)夜10時45分からスタート。井上はロシア人の父を持つ日本の外務書記生・棚倉慎を演じる。これがラジオドラマ初挑戦となる井上は「今回、ラジオドラマに初めて挑戦させてもらいました。その作品が、『また、桜の国で』だったことをとてもうれしく、光栄に思います」と喜びを語った。

本ドラマは、須賀しのぶの同名小説が原作。1938年秋、ナチス・ドイツに踏みにじられるポーランドで“真実”を見た日本人外務書記生が、さまざまな人との出会いの中で、国際関係の改善に奔走する物語だ。

日本とポーランドとの絆を心の原点に持つ若き外務書記生・棚倉慎(井上)は、ワルシャワの日本大使館に赴任。アメリカ人記者・レイ(中川晃教)、大使館の職員・マジェナ(坂本真綾)、駐ポーランド大使・酒匂(鈴木壮麻)、ユダヤ系青年・ヤン(亀田佳明)らと出会う。

しかし1939年9月1日、ドイツがポーランドに侵攻し、第二次世界大戦が発生。人々の運命は、巨大な歴史の渦にのまれていく。戦禍のポーランドで慎が見る「真実」とは何なのか、そしてそこで慎が下す選択とは…。

国や民族という“大きなもの”に、たやすく自己を同一化できない出自の若者たちが、世界大戦の渦中で自らを問い、やがて個と個としての関係を結んでいく。

そして主演の井上が「今まで舞台で共演させてもらった方との再会、初めましての方との出会いもあって、充実した収録の時間でした」と語る共演者には、実力派シンガーや2.5次元俳優、声優など実力派キャストがズラリ。

シンガーソングライターとしての活動のかたわら、俳優としても舞台やミュージカルに多数出演する中川晃教は、アメリカ人記者、レイモンド・パーカー役で登場。

中川は出演に当たって「時代はいつも過ちを繰り返しながらも、それでも次の時代へと向かおうとする人たちがいる。全ては繰り返しなのかもしれない。しかし、平和のために。ショパンの『革命』、異国の地ポーランド・ワルシャワを舞台に、オーディオドラマだからこそ描き出せる壮大なドラマに、僕自身も感動を覚えながら、やらせていただきました」と力強く語った。

“マーヤ”の愛称で人気を博す声優であり、歌手としても活動する坂本真綾は、在ワルシャワ日本大使館職員のマジェナ・レヴァンドフスカを演じる。

坂本は、主演の井上について「井上芳雄さんとはミュージカルで一緒に二人芝居をしていますが、今回はスタジオでせりふのやりとりをして、また新たな面も発見できとても新鮮でした」と評し、「素晴らしいキャストの皆さんに囲まれて、学ぶことの多い充実した現場でした」と振り返った。

また、ミュージカル俳優として活躍する鈴木壮麻は、駐ポーランド大使・酒匂を演じる。

鈴木は「登場人物同士の会話空間の中心に据えられた一本の大きなマイク。その床には幾本もの線が放射状に引かれていて、共演者との距離感の設定に応じて立ち位置の指示を受ける。そして、対峙(たいじ)して交わされる選び抜かれた言葉の連鎖の向こうに広がる、何とも色鮮やかな心に残る情景の数々。この作品を通して、刻々と状況が変わって行く当時を必死に生きた人々の心をリスナーの皆さまと分かち合えたらと願っております」とアピールした。

その他の出演者は、亀田佳明栗原英雄菅生隆之豊田茂水野ゆふ秋山エリサ長谷川敦央谷田歩山本道子粟野史浩、梶原航、林次樹、山本与志恵、佐古真弓、石橋徹郎、今泉舞、藤村真優、杉村透海、山崎智史、青木柚、山田瑛瑠、小嶋一星。

なお同番組は、28日から9月15日(金)まで計15回、平日の夜10時45分から15分間放送される。