LEOが一番上のスタンド席を見つめながら「誰も置いていかないからね!」と言い、MANATOがその場で「俺らの夢」という思いを込めて「BF DREAMERS」と命名したフロートに全員で乗り込んだ。
アリーナ外周を周りながら「Be Free」を歌い、「First Step」では大量のタオルが舞った。RYOKIが「今日という日は1日だけ。あっという間に終わっちゃうんだよ?」と言うと、MANATOの透明な歌声が響き、二度とない瞬間の尊さを歌った「Moment」へ。
LEOがRYUHEIの肩を抱き、「目を逸らさず 確かめ」と歌うと、RYUHEIはうれしそうにLEOの目を逸らさずに見つめる。その後、RYOKIがRYUHEIの隣に来て、おどけるような表情をRYUHEIに向けた。今だけの瞬間を7人が心底楽しんでいることが伝わってくる。
MANATO、RYUHEI、JUNON、LEOの歌声に5万人が酔いしれたユニット曲「Softly」、時にシルクのように柔らかく、時に棘のように刺す7人の歌声が交錯した「SOS」。「Don’t Wake Me Up」では、SOTAが歌っている前でMANATOとRYOKIがいたずらっ子のような動きをするなど、ドームでもBE:FIRSTは自由だ。サビで7人が一斉に高くジャンプをし、ドームが揺れた。
サングラス姿のRYOKIが「初めて東京ドームに立つアーティストが史上最強に暴れてやろうと思うんだけどどう思う?」と挑発し、SOTAとSHUNTOとのユニット曲「Spin!」に雪崩れ込んだ。
「Spin!」組以外のメンバーが運転する3台のバギーに分かれて乗り込み、ラップをかましながらアリーナエリアで縦横無尽にパフォーマンス。SOTAの情感たっぷりのラップで「Salvia」へバトンタッチ。
表現力の権化のようなRYUHEIの歌が5万人を圧倒し、7人それぞれの立っている場所がリフトアップし、7つの小さなステージが出現。最後にRYUHEIが「この空に溶けた」と歌ってゆっくりとサングラスを外し、艶やかな視線をオーディエンスに送り、「Salvia」は幕を閉じた。
7人のハイトーンボイスと軽やかなステップが交差し、切なさを極限まで高めた「Grow Up」から一転、「Smile Again」でドームは春風が吹いているかのようなムードに包まれた。
7人が乗ったステージがアリーナ席の上をムーブする。できる限りたくさんのオーディエンスの近くに行こうという思いを溢れさせながら、BE:FIRSTと5万人の出会いを祝福するかのように銀テープが舞った。
プレデビュー曲「Shining One」。RYUHEIが「Shining One」と歌う前でSOTAとSHUNTOがうれしそうに拳をぶつけ合った。SOTAが2番に入る前、「やっと来たよ、BESTY!」と感慨深げに口にしたと思えば、RYOKIは「もうすぐ追いつく あの日目にした東京ドーム!」と歌詞を変えてラップ。約束の地、東京ドームで始まりの曲「Shining One」を歌う7人の姿がまぶしい。
RYUHEIが、「アウェーな場所も乗り越えて、東京ドームというホームで皆さんと顔を合わせられたことを本当にうれしく思います。ここはゴールじゃありません。もっと先に一緒に歩いていきたいです。力を貸してください!」と言った後、溢れた涙を拭いながら、「僕、こんな良い人生、生まれ変わっても歩めません!」と叫んだ。その後7人はぎゅっとかたまって、誇らしげに右手人差し指を掲げた。