コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、ケモミミ少女と幼馴染みの淡い恋模様を描いた作品「恋に落ちるケモミミ少女の話」をピックアップ。
作者のミトさんが4月10日X(旧Twitter)で同作を投稿したところ、1.5万以上のいいねと共に、多くの反響コメントが寄せられた。この記事では、ミトさんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについてを語ってもらった。
とある狼の国に越してきた、白い毛をまとう狼の子・サカキは、その変わった見た目から周囲と馴染めずにいた。
黒い毛色をした狼の子・キクは、サカキのことを遊びに誘うも「群れるの好きじゃないから」と冷たくあしらわれてしまう。その態度に対し、キクは「かっこいい!」と言ってすっかり懐いてしまう。
来る日も来る日も、自分と遊びたいと言って訪ねてくるキクに対し、いつしかサカキも情が湧いていた。しかしキクとサカキの絆が深まるにつれ、キクの友人たちは「もう俺たちのことはどうでもいいんだな」「もうキクとあそぶのやめよっか」と、キクを避けるようになっていった。
自分の孤独には耐えられても、キクが仲間外れにされることに耐えきれないサカキは、もう家には来ないようキクに告げる。「私の毛が黒かったら、もっと遊べたのかもな」というサカキの言葉を聞いたキクは、数日後、毛先を真っ白に染めたツートンカラーの髪色でサカキの前に現れた。
「真っ白い髪も性格もかっこよくて、サっちゃんはボクの憧れなんだ!」「だからね、ボクと友達になってくれる?」と屈託なく笑うキクは、サカキにとってすでに特別な存在になっていたのだった――。
読者からはネット上で、「久しぶりに尊死した…」「可愛いは正義です!ありがとう」「朝から癒されました…一生もふもふ仲良くしていやがれぇ!」といった声が多数寄せられていた。
――「恋に落ちるケモミミ少女の話」を創作したきっかけや理由があればお教えください。
子供の友情から大人の恋へ発展していく幼馴染の関係が大好きで、それを自分の作品で描きたいと思い考えてみました。
――「恋に落ちるケモミミ少女の話」の中で「ここを見てほしい」というポイントや、特に気に入っているシーンがあれば理由と共にお教えください。
登場キャラのキクとサカキ、違う環境で育ってきたふたりのお互いへの思いやりや行動の違いにこだわって描いたので、そこを観ていただけると嬉しいです。
気に入っているシーンは、サカキと遊びたくてずっと待ち続けてお腹を空かせるキク、それにたまらずおやつを与えるサカキのシーンです。
これは私が大好きな二人の関係性で、おそらく死ぬまでお互いに対してこうやってかまい合っていくのだろうと思います。
――「玉藻の恋」や「狼の皮をかぶった羊姫」など、キュートなケモミミ少女が登場する作品を多く描いていらっしゃいますが、キャラクターやストーリー設定についてこだわりがあればお教えください。
まず動物が私は一番大好きで、もしその大好きなものが自分の中に入ってきたらどんなに幸せだろうという気持ちで描いています。
幼少期からずっとそのあこがれがあって、それをかなえられるデザインを自分の代わりにキャラクターとして描いています。
基本的には自分がなりたい動物を描いています。
そんな動物と人間の要素を持つ『生き物(ケモミミ)』がどんな人生を歩み、どんな悩みを乗り越えて生きていくのか。
そういう事を考えて漫画を描くのが大好きで趣味なので、今後もそういったものを作っていきたいと思っています。
――日頃、作品のアイディアはどのようなところから着想を得ることが多いでしょうか。
外を歩いている時、お風呂に入っている時、新しいものに触れた時、とても古い記憶を思い出した時、妄想にふけっている時。
私の場合は思いつくルーティンのようなものはなく、上記のような色んな条件が合わさった時にふと出てくる感じです。
一瞬で思いつく時もあれば、出てこない時はもうとことん出ないので、そういう時は寝るに限るなと思ってます。
――今後の展望や目標をお教えください。
世界中の人に漫画を読んでいただきたい!というのが一番の夢です。
私の趣味強めの漫画を沢山の人の読んでいただくのは本当に大変な事なのですが、漫画としてうまければ、届けられる世界が沢山あります。
なので今は、その夢を目指して漫画の勉強を頑張っています。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
漫画を読んでくださりありがとうございます。
最近知ってくださった方、見つけてくださって嬉しいです。
そして私が漫画家を目指す前からずっと応援してくださる方々、本当に頼もしく励みになっています。ありがとうございます。
私なりに考えた「大好きなもの」を、それを一緒に楽しんでくださる方がいるから、私はとことん自分の好きを追求してもっと楽しんでもらいたい!という気持ちになれています。
皆さんに漫画を読んでいただける私はとても幸せ者です。
これからもどんどん作品を作っていきますので、ぜひ一緒に楽しんでいただけると嬉しいです。
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