市原隼人“甘利田”の近距離シーンは「時代の象徴」 体感した大原優乃&田澤泰粋は「うれしい」<おいしい給食>

2024/05/12 12:00 配信

映画 インタビュー

市原隼人、大原優乃、田澤泰粋が映画「おいしい給食 Road to イカメシ」への思いを語った撮影=宮川朋久

市原隼人主演の「おいしい給食」シリーズ、劇場版第3弾となる「おいしい給食 Road to イカメシ」が5月24日(金)より公開。2019年より放送され、ドラマ、劇場版とシリーズを重ねた「おいしい給食」シリーズは、1980年代の中学校を舞台に、「給食」というほぼ全国民が体験した「食」をテーマに描く“笑って泣ける学園食育エンターテインメント”。このたび、WEBザテレビジョンでは、本シリーズの主人公・甘利田幸男を熱くコミカルに演じる市原、2023年10月期に放送されたシリーズ5作品目「おいしい給食 season3」より登場した帰国子女の英語教師・比留川愛を演じる大原優乃、そして甘利田の新たな食のライバルとなった男子生徒・粒来ケン役の田澤泰粋にインタビュー。本作への思い、撮影現場での裏話や互いの印象、思い出のご飯などを語ってもらった。

今作のもう1つのテーマは…“全員が主役”


――まもなく公開を迎えますが、今のお気持ちを教えてください。

市原隼人(以下、市原):こんなに(スタッフキャストで初めて見る)試写が楽しいと思ったのは役者人生で初めてかも知れません。試写を見ながら「この時間が終わって欲しくないな」と思ってしまったんです。愛情や、お客様に対する想い、いろんな感情がこの作品にはたくさん詰まっていると、ひしひしと感じました。

コンセプトは変わらず、お子様が見ても目を背けさせるシーンがないように、人生のキャリアを積まれたご年配の方にもしっかり楽しんでいただけるものに…甘利田が給食に振り回され、滑稽な姿を見せながらも、恥ずかしい姿を見せながらも、好きなものを好きと胸を張って、精いっぱい人生を謳歌しようと生きてる、そんな彼を見ていただいて、多くの方が人生を楽しむきっかけにしていただけたらうれしいです。

今回、大きなテーマがもう1つあって“全員が主役”です。それはお客様も含めてです。お客様が主役である、皆様の人生の楽しみのひとつに「おいしい給食」という作品を入れていただける事を心から願っています。

大原優乃(以下、大原):コメディーではあるんですが、給食を通してさまざまなドラマが生まれる中で、給食のことを言っているようで、社会や教育に対しても言っている…刺さる言葉やセリフがたくさんあって、改めてこのシリーズが世代問わずたくさんの方に愛されているのが分かる映画だなと思いました。

田澤泰粋(以下、田澤):スタッフの皆さんと過ごした撮影の日々が映画として形になっているのを見て、感動しています。撮影は大変だったんですけど、すごい楽しかったなって思える日々で、スタッフの皆さんと綾部(真弥)監督、俳優陣の皆さんが作り上げてきたたまものだなと改めて思いましたし、それを皆さんにも観ていただきたいなと思います。

劇場版第3弾となる「おいしい給食 Road to イカメシ」への熱い思いを吐露撮影=宮川朋久