“日プ女子”出身 注目集めるME:Iから推しを見つけたい人へ 涙の名ドラマ生んだ「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」の軌跡

2024/05/18 11:10 配信

バラエティー 音楽 コラム

新人発掘、セカンドチャンスの日本版「PRODUCE 101」


「PRODUCE 101 JAPAN」は韓国同番組の日本版と説明したが、大きく違うところが1つ。韓国版では、デビューしたグループの活動は期間限定である点だ。そのため事務所所属のレッスン生や現役アイドルもオーディションに参加する。先の宮脇もHKT48所属のままでのオーディション参加だ。活動期間が終了すれば元のグループに戻ったり、ソロや別のグループに移るといったことが普通だ。こうしたシステムのため韓国版は総じて練習生のパフォーマンスレベルが高いのが特徴だ。

一方、日本版でのデビューグループは、活動期間に制限はない。かつてのASAYANオーディションのような新人発掘のフォーマットが強いため、笠原、加藤のような活動経験者であっても一度グループを辞め、再デビューを目指している。笠原が「グローバルな活動にチャレンジしたい」と夢を追い、アンジュルムを卒業したのもこの道を選ぶためだった。また、加藤も参加理由には、体調の問題でCherry Bulletの活動を辞退したが、もう一度夢を追いたかったと語っている。

視聴者参加型ゆえに番組配信時からK-POPファン、アイドルファンの関心は高く、デビューが決まれば国民プロデューサーは、今度は推しを応援するファンに切り替わる。世界で認められるK-POPの一員でもあり、これが「PRODUCE 101」シリーズのスターダムシステムにもなっている。

この先JO1INIのような活躍ができるかは彼女たちの実力次第だが、アイドルを目指す未経験者も、夢を追う再デビュー組も集う日本版は、一層ドラマティックなオーディションであると言えるだろう。

◆文=鈴木康道