8月23日に5年ぶりのDVD「米」をリリースしたタイムマシーン3号(山本浩司、関太)。本作には、5月20日に行われたオール新ネタの単独ライブが収録されている。今回、そんなDVDの見どころやネタの作り方などについて2人に話を聞いた。
――今回のDVDはどんな内容ですか?
山本:割とどのネタもテレビに持っていきやすい、分かりやすいネタですね。ストーリーにこだわりがなく、笑いを最初に持ってきた作品が多いです。まず、会場にいるお客さんを笑わせようという思いが大きかったです。今までは演劇チックだったり、1個1個をつなげたストーリー的なネタが多かったのですが、今回はストレートにどこを切り取ってもネタ番組に持っていけるようにしました。
関:バランス良くやったつもりなんですけどねー。本当にお米くらいの立ち位置というか…(笑)。「お米を食べに行こう」とまでは言わないけど、「でも絶対あっていいよね」くらいのスタンダードなネタを作りました。
――「米」というタイトルは、そういう意味から付けたんですか?
関:そうですね。シリーズで作っているので。前作が「肉」だったので、今回は「米」みたいな。米と付けたからには、米っぽいネタがあってもいいかなと。逆にタイトル発信で作ったネタも多いですね。「オーダーザライス」っていうネタは、ただ米を頼むだけのネタですからね(笑)。タイトルに引っ張られたやつですね。
――お2人は漫才もコントも両方作られますが、作る時のこだわりはありますか?
関:一番は、「笑いが欲しい」っていうことですかね。
山本:あまり設定にこだわっていなくて、今回はいろんな角度から笑いを取ったのが多い気がします。
関:「こだわりがないのが、こだわりなんです」っていう、一番うるさい感じになっちゃうんだよねー(苦笑)。ラジオとかでもよく聞かれるんですが、あらためて聞かれると、こだわりがないのがこだわりですね。凝り固まってはいないと思うんですけどね。やっぱり、お客さんが笑ってくれそうなところに尾っぽを振っていくのが我々なので。
山本:今回は割と原点回帰していると思いますけどね。分かりやすいことをはっきりやって。
関:自分たちがやりたいことをやって、皆さんが笑ってくれている感じですかね。「デブリンピック」みたいなのは、昔やっていたんですよ。「デブニーランド」みたいな。それのオマージュというか。意外と考えていて、楽しかったですね。
山本:「M-1(グランプリ)」の決勝のネタを考えている時の方がつらかったですね。「いい作品を作んなきゃ。審査員をうならせなきゃ」と思っていた時の方がしんどかったです(苦笑)。どちらかというと肩の力を抜いて、「僕たち、こんなんでしょ」っていう、需要と供給がすごく一致したライブだったと思いますね。
――お2人のネタは、あまり決まった形がないんですね。
山本:そうですね。ずっと同じ形のネタをやっていると、飽きちゃうんですよね。中には、“太らせる”というネタだけで、芸能界で一生やっていく人もいるのかなと思うんですけどね。
関:僕は飽きないんですけどね(笑)。早く(ネタの形を)見つけてもらいたいんですけどね。
山本:僕は、まだまだいろんなことをやりたいんですよ。コントにも手を出しちゃっていますからね。コントはコントでいろいろやりたいし…。
関:全然、見つかりませんよ!
山本:ツッコミあるのから、ツッコミないのまで…、いろいろやりたいんです! でも、単独だと同じネタばかり僕が見たくないので、いろんな種類のネタを見せたいんです。そういう意味では、多様性があっていいんじゃないでしょうかね。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)