――今、韓国ドラマは世界的にとても人気を集めていますが、今回初めてドラマの現場に参加して、“ドラマにしかできないこと”はどんなことだと思われましたか?
ガンホ:毎回作品に参加する時に一番大切にしているのは「その作品が何を求めているのか」ということですね。俳優として、その作品にどれほど溶け込めるのかが一番大事だと思います。毎回、そういう考えを持って演じてきましたし、今回もそれは同じです。
その上で、ドラマの一番大きな強みはやはり、映画よりも時間的な制約が少ないという点ではないかなと思います。映画では時間的な制約のために挑戦できない表現やストーリーも、ドラマだからこそ可能になることもあります。そういう強みがドラマにはあるなと、今回感じましたね。30年ほどずっと映画だけやってきたので、どうしてもドラマの長いストーリーを作る過程は大変にも感じましたし、一方でとても興味深く、楽しくもありました。ここにいらっしゃる俳優の皆さんと一場面、一場面、長い期間、長いストーリーをこうして作る過程が、映画とはまた違った面白さがある、とても喜びの多い作業でした。
◆取材・文=酒寄美智子
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