――これからもいろんな挑戦をしていきたいですか。
やっぱり自分の好きなことを続けていきたいです。好きなものが見つけられないという人は、自分の好きなものを周りに置いておくだけでも十分意味のあることだと思います。
何でも「とりあえずこれでいいや」ではなく、好きなものを選び取るだけで、どんどん変わっていくもの。たとえば歯ブラシも、何でもいいわけじゃなく、「自分のベストの歯ブラシはこれだ!」というものを見つけるだけで違うと思います。
――なるほど。“何でもいい”というマインドから卒業したいと思います。
それが自分のこだわりだとか、美的センスにつながっていくと思います。そういう自分にしかない感覚というのを大事にしたいです。
――福士さんは現在30歳。俳優として、ますます幅広い役に挑める年齢になってきましたね。
アクションやワクワクするようなエンタメ作品も好きですが、人間の心を深く描いた人間ドラマはやっぱり面白いと今作で改めて感じました。そういう作品と向き合うと辛い部分もあるのですが、その何倍も楽しいです。これからもジャンルにとらわれずに挑んでいきたいですし、国も超えて表現したい。いろいろな可能性に挑戦し続けたいです。
◆取材・文/福田恵子
撮影/友野雄
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)