2024年秋に新曲の発表と、9月8日(日)より東京・渋谷 Star loungeから全国8カ所を巡るAutumn tourの開催が決定しているMYTH & ROID(ミスアンドロイド)。今回、5月12日に東京・新宿 BLAZEにて開催された「MYTH & ROID One Man Live 2024 Spring Tour “VERDE” TOKYO FINAL」の様子をリポートした。
全国6カ所を回ってきたMYTH & ROIDのツアーファイナルチケットは、全席SOLD OUT。フロアは多くのオーディエンスの熱気で包まれていた。2023年秋に発表した「Concept mini album “Episode 1”『AZUL』」から続く物語となる、2024年3月にリリースした「Concept mini album “Episode 2”『VERDE』」を引っ提げての今回のツアー。
アニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」やアニメ「メイドインアビス」などの代表曲を織り交ぜながら、楽曲と朗読からなる物語を、MYTH & ROIDならではの世界観で表現したライブとなった。
ライブが始まる前から、会場内では木々のざわめきが響くBGMが流れ、物語の舞台となる森の中にいるかのような空間に会場全体が包まれた状態で、“VERDE”Tourファイナルとなるライブの幕が上がる。
「HYDRA」「L.L.L.」「STYX HELIX」というアニメファンお馴染みの楽曲たちからスタートし、前作『AZUL』収録の「RAISOND’ETRE」「ACHE in PULSE」で物語を繋げる楽曲を披露。生演奏での朗読パートは、物語に登場する白いキャンバスが飾られたりと、こだわりの演出をみせた。
『VERDE』の世界を詰め込んだパートでのMCで、Tom-H@ckは、「前作の『AZUL』は、少年が屈強に立ち向かう姿を描いていて、今作では舞台は海から森へ移り、少女が物語を紡いでいます。現代を生きていく中で、集団心理を『VERDE』では描きたかった。本当の答えは違うとこにあっても、大きな力によって違うものが広がってしまってしまう…。そういうことを僕らなりのファンタジックな世界で描いた作品になっています」と作品への思いを語った。
最後にKIHOWは、「長く活動するにあたって、“変われるかな”と思えたことがあります。ライブをやっていく中で、その日見たMyrror(ファンの呼称)の顔が忘れられなくて。この顔を見るためなら何だってする、とステージに立って思うようになりました。いままで見てくれてた方、これから見てくれる方を大きなステージに連れて行こうと思っています。この気持ちにさせてくれたのも、最高の空間を作ってくれているMyrrorのみんなのおかげです。本当にありがとう。私たちはこれからも歩みを止めず進んでいきます」と強い思いを伝えた。