――これまでの放送話の中で特に印象的だったシーンを教えてください。
やっぱり、第2話の匠海くんとの雨降らしのシーンですかね。あのときは結構寒かったのですが、山奥まで行って、クレーン車のスプリンクラーから雨を降らす演出で大掛かりな撮影だったので、すごく記憶に残っています。2人で頑張りました。
とにかく寒かったのですが、匠海くんが優しくて、カップラーメンを持ってきてくれて。外のパイプ椅子に座って2人で食べながらどうにかやり過ごしました(笑)。
また、法廷のシーンは人が多いので、非常に大変です。カット数も1シーンにつき100近いカット数で、集中力をキープするのも大変で。スタッフ、キャストを含め、チーム力が試されるような撮影が続いていますね。
――長谷川博己さんとの共演についてお聞かせください。
明墨という役柄を演じるのは本当に大変なことなので、役柄が憑依しているかのような芝居を見ていると感服するばかりというか、本当にお見事としか言いようがないです。
僕なんかがコメントするのもおこがましいですが、本当に大変な現場で、大変な役柄だと思いますし、それをこのスケジュール感の中でやり切るという人間力の高さもはたで見ていてすごく感じます。
――作品全体の魅力についてお聞かせください。
作品の魅力は、やっぱり重厚な脚本ですよね。本が面白いというのが作品の良し悪しを決める一番大きな要素になってくると思うので、まずはそこが盤石であることが視聴者の皆さんの満足度につながっているのかなと思います。
あとは、撮り方がすごく丁寧だと感じています。また、映像が映画のような質感で、ノアールな感じになっているのも好きですね。第2話最速試写会のときに「これ、映画館のスクリーンでいけるな」と感じました。
――視聴者からの反響についてはどのように感じていますか?
殺人事件の犯人という役柄で、実際に罪を犯しているのかいないのかということは、第2話のラストシーンではうやむやにさせる脚本になっていたので、かなりいろいろな考察が盛り上がったかなと思います。そんな作品のキーマンを演じられて、この仕事冥利に尽きるなと実感しています。
また、この先のストーリーで予想外なことが起きたり、新たな事実が出てくると思うのですが、現状の反応を見る限りだと、このチームの作戦どおりにことが進んでいるかなという感じはしています。
――岩田さんが思う正義とはなんですか?
なんですかね…。“オンタイムで仕事を終わらせる正義”ですかね(笑)。希望かもしれない(笑)。
――撮影中の失敗談があればお聞かせください。
この間のロケで、まだ5月ですが蚊がいて、撮影中なのに顔を刺されて腫れてきてしまって。メイクさんに迷惑をかけたというかわいい話があります。…つまらなくてすみません(笑)。
――“追いアンチ”をする視聴者がたくさんいる中で、改めて振り返って見てほしいシーンはありますか?
何度も何度もご覧になっていただくのは物語の理解度を高める上でかなり重要で、それでも気付けないところもあると思うのですが、この先、各キャラクターが話をまたいでシンクロしていきます。
第5話で僕が再び登場したというのもそうなのですが、無理やり登場しているわけではなくて、全部がつながっていくんですよね。なおかつ、緋山の事件の裁判だけでなく、その後の裁判も全てがつながっていきます。なので、最後までご覧になっていただいた人にしか得られない満足度がある作品だと思います。
第1話の接見室のシーンがあるのですが、あれは実はかなり重要なシーンで、ただの主人公のヒーローカットではございません。まだ全ての登場人物がなんとなくしか伝わっていないと思うのですが、この先、見事にパズルが組み込まれていきますので、そこも楽しみにしてもらいたいです。
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