──今作は石原さんにとって、俳優として1つのターニングポイントになりうる作品だったと思いますが、今作を経てこの先の理想の俳優像などに変化はありますか?
それ、今、すごく悩んでいるんですよね。情報を求めております(笑)。
──情報を求めている?
「こういう監督と、こういう作品をやればいいんじゃない?」というのを知りたい。吉田さんにもずっと相談しているんですけど。この作品の打ち上げで、みんなから「次の作品はめちゃくちゃ悩むと思うよ」と言われていたんですが、そのときはあまりわからなかったんです。吉田組に出て自分を変えたいと思っていたので、それが叶っている最中で、その次なんて考えていなかったので。でも今、「悩むって言われたの、本当だ」と思っています(笑)。
──自分を変えたいと思って吉田監督に直談判されたとおっしゃっていましたが、その先どうなっていきたいというイメージなどを抱いていたわけではなかったんですね。
なかったです。ダメですよね…。
──いやいや。ただただ、華のある俳優、華やかな女優さんというイメージから変わりたかったと。
イメージ像じゃなくて、自分自身が変わりたかったんです。自分自身がインプットしたかったし、学びたかった。「この監督だったら得られるというものが絶対にある」と思っていたので、それは大正解で、学びしかなかったし、この経験はとてつもない宝物。
だけど、それを得てしまったから今後どうしようって。「得たらその先どうすればいいんだっけ?」と。今、そこにぶつかっています。
──では、私たちファンは、今後石原さんがどのような作品に出られるのか、どのような役を演じられるのかを楽しみにしておけばいいですね。
楽しみにするというスタンスよりも、教えてほしいです。ぜひとも一緒に考えて、ご一報ください(笑)。
──みんなで石原さんのこの先を考えましょう、と。
はい、考えてほしいです!
※吉田恵輔監督の吉は正しくは「つちよし」
◆取材・文/小林千絵
撮影/友野雄
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