「今、本当に音楽に懸けているので」家入レオの覚悟と本気

2024/05/21 11:30 配信

音楽 インタビュー

シングル「ワルツ」完全生産限定盤・ジャケット


今この瞬間を積み重ねていくという形の本気しか見せていけない


──今年は20代最後の年ですが、それについては何か考えていることや思うことはありますか?

あんまり年齢のことは考えていなくて。どちらかというと早く30代に入りたいとは思っていますが、どっちにしても過ごしていたら30歳になるので、良き30代が来るように1日1日を大事に生きたいなと思っています。

私、19歳から20歳になるときに、20歳というものにすごく期待していたんですよ。「20歳になったら自分の責任でいろんなところに行けるし、一気に大人になれるのかな」って。だけど、実際に20歳になってみると、19歳の次の日でしかなかった。人生って年齢じゃなくて、自分自身でしか切り拓いていけないんだなって思ったから、30歳は、こんな言葉はないけど“年齢本願”じゃなく自分自身で切り拓いていきたい。そういう意味では、年齢は関係ないのかなと思います。

──音楽をやっていく上での、この先の目標ややっていきたいことはどのようなことですか?

これも気持ち新たにスタートしてからなんですけど、「ずっと歌い続けたい」と言えなくなって。毎日精一杯やればやるほど、不安になるんですよ。曲を書けば書くほど、「まだこれができない」「なんでこんなに音楽に向いていないんだろう」って。

でもそれくらい本気でやっているということなんですよね。今この瞬間を積み重ねていくという形の本気しか見せていけないなと思っています。

──「長く続けていくために温存する」とか「無理をしない」とかそういう発想が皆無ということなんでしょうね。

はい。そういう発想はまったくないです。今、本当に音楽に懸けているので。フルマラソンも、42.195kmって言われたらきついけど、「あの電柱まで」「次の一軒家まで」って言って結局完走しているタイプだと思うので、歌い続けるんでしょうけど(笑)。

(取材・文=小林千絵)

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