とろサーモン久保田&ウエストランド井口 毒舌に隠された芸人愛が話題「そもそもそっちが勝手に毒だと思ってるだけで、僕らには昔から愛がある」

2024/05/28 11:00 配信

バラエティー インタビュー

とろサーモン久保田&ウエストランド井口による「耳の穴かっぽじって聞け!」(c)テレビ朝日

とろサーモン久保田かずのぶウエストランド井口浩之が本音で切り込む「耳の穴かっぽじって聞け!」(毎週火曜深夜2:34-2:54、テレビ朝日/ABEMA・TVerで無料配信)。M-1王者であり毒舌な2人が「コンビ解散」「R-1王者の本音」「芸人と家族」など一つのテーマを語りつくす。放送後、ネットニュースを騒がせるこの番組の魅力や今後について、そして最近怒ったことなど、久保田と井口に直撃インタビュー。

アンチを番組に呼んで、どういう気持ちか聞きたい


――スタートから2カ月経ちましたが手ごたえはいかがですか?

井口 いろんなことが巻き起こっている数カ月ですが、ある意味、社会と近い距離で番組ができているかなと思っています。どんなことが起きても「この番組に呼ぼうかな…」と頭の片隅にあって。常にアンテナを張っている感覚があります。

久保田 最近でいうと、めちゃくちゃ身近で大変なことが巻き起こっていたけど(笑)。

井口 そうですね。あのときもやっぱりこの番組が浮かびました(笑)。とりあえず僕らだけでも気をつけて、周りのことを楽しんでいけたらと考えています。

――第1回に出演した元ゾフィーの上田航平さんや第4回に出演した元プラス・マイナスの兼光タカシさんの「コンビ解散」へのリアルな声が話題になりましたが、ここでしか見られないものが詰まっていますね。

久保田 兼光もあそこまで感情を出して話してくれるとは、かなりありがたかったです。ただあそこまで胸の内を語っていると、兼光なりにボケたところも笑えないという…。やっぱり感情の振りが大きすぎると笑いって難しいなと思いました。

井口 どう聞いていればいいかわからなかったですね。シリアスな中に急にボケが入ってくるところとか…。難しすぎますよ。

久保田 でも話題にもなったし、実はこう思っていたという当事者の声を届けられたのはよかったと思います。

井口 本当に勝手に想像して色々言ってくる人っていますから。この番組を始めるときもSNSで「久保田と井口で大丈夫か?」とコメントしている人がいて。そんなもん大丈夫だって! ちゃんとやるに決まってるだろう!って思ったりしますね。

久保田 そういう人を番組に呼んで、どういう気持ちで言っているのか本音を聞くのもありかも。向こうは向こうで言い分があるかもしれないけど、間違いなく言い負かします。まぁ僕は内容によってはさらし上げますが(笑)。

井口 久保田さんはそういうスタンスですからね。だから皆さん、あまりそういうことを書かないほうがいいと思いますよ。

――お2人の毒の根底には愛があると感じますが、この番組を見て印象が変わったと言われることはありますか?

井口 結構ありますが、そもそもそっちが勝手に毒だと思っているだけで、僕らには昔から愛があるんですよ。なんなら一番愛を持っていると思っています。

久保田 本当にその通り。愛しかないよ。

井口 それこそ、「久保田さんのこと本当にイヤだったけど、この番組を見て好きになった」ってつぶやいている人とかいて。そもそも何でイヤだったんだって。

久保田 何が気に入らねぇんだって話ですよ。

井口 番組を見ただけで変わるくらいの気持ちなら最初から持つなって言いたいですね。

【写真】芸人の熱い思いを受け、思わず真剣な表情に(c)テレビ朝日


炎上するかどうかの火加減を見極める


――タッグを組んでいて、物の見方が意外と違うなと感じることはありますか?

井口 結構違いを感じることも多いです。それが面白いんですが。僕が「腹立つ!」と思ってブワーッと言っていたら、隣にいるはずの久保田さんが気配を消していることもあるので、そのときは「怖っ」と思いますね。

久保田 僕はもうわかるんですよ。何回も燃えているので。「これは弱火でも炎上するぞ!」や「強火でなければ燃えない」とかのさじ加減を知っています。なのであえて燃えないように話をフワッとさせたりしていることもあります。

井口 だから急にスピリチュアルなことを言って煙に巻こうとしているんですね。

久保田 井口は火加減が甘いときがあるんですよ。マッチでなく火炎放射器をぶっ放しているときがあるんで。そんな全力でいったらダメだっていう。

井口 本当にいいバランスでできていると思います。

――かなりパワフルな番組ですが、収録前はどのようなモチベーションなのですか?

井口 実はこの番組、東京・葛飾で撮っているんですが、これがめちゃくちゃ遠い。あまりにも遠すぎて、その道中で「どうでもいいや」という気持ちになってしまいます。最初のころは、このテーマだとあれを話そうか?とか考えていたんですけど…。あと、真っ暗な部屋での撮影なので、本当にいろいろ見えなくなっている気がして。何を言っているんだろう?というときもあります。

久保田 でもどちらかというと終わってからのほうが大変。ヘビー級の話ばかりなんで、脳が覚醒していて眠れない。話していると肩が重くなっているときもある(笑)。

井口 多分呪われていますよ。いろんな人の怨念を聞いているんですから。でもどの番組よりも頭を回転させているそんな番組です。

(c)テレビ朝日