巨人の黄金時代として挙げられる時期はいくつかあるが、なかでもV9を達成した時代は代表的といえるだろう。中日ドラゴンズに敗北を喫してV10にはいたらなかった巨人軍だが、西本が入団したのがまさに1974年の“連勝が終わった年”だった。
角が話していたとおり、とてもプレッシャーの強いタイミングだったはずだ。そのプレッシャーを跳ねのけるために西本が“練習の鬼”と化していたのは、なるほど納得のできごと。角も認める“練習の鬼No.1”の座は、時勢と西本の人間性が生んだといって過言ではないだろう。
試合の成績といった目に見える結果で見えるものはインパクトこそ強いが、多くはない。本人やチームメイト、監督の口から語られなければ見えない陰の努力や思想がある。そうした見えなかった当時の陰を照らし出してくれるのが、同番組のだいご味。今後もさまざまな選手が身内にしか漏らしていなかった、マル秘エピソードを掘り下げてもらいたい。
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