<街並み照らすヤツら>イレギュラーな制作過程&森本慎太郎の魅力を監督・前田弘二、脚本・高田亮らが明かす

【写真】「街並み照らすヤツら」に出演する(左上から)森川葵、森本慎太郎、浜野謙太、吉川愛、伊藤健太郎、竹中直人(C)日テレ

第5話は人間模様が色濃く出る物語に


――ビリヤード場の店主で、正義たちと一緒に偽装強盗をする荒木役の浜野謙太さんは、監督と高田さんは映画「婚前特急」(2011年)からのお付き合いだと思いますが、浜野さんの俳優としての魅力をどういったところに感じられていますか?

前田:ハマケンさんには森本さんとはまた違ったスター性があって、その場をポンとひっくり返してくれるようなパンチ力がある方だと思います。森本さんの出演が決まったときに、森本さんとハマケンさんなら面白くなりそうだという予感がありましたし、実際、現場でも二人はすごく仲良くて、正義と荒木の空気感が出来上がっています。でも、本来、荒木のように調子に乗ると面白い人は、演じるのがすごく難しいんですよ。ハマケンさんはそれをうまく演じてくださっていて、やっぱり荒木に向いていたなと思いました。

――これからドラマは後半戦に向かっていきます。5月25日(土)放送の第5話の見どころを教えてください。

前田:第5話は、正義と彩の夫婦の話がメインになっています。あと、街を牛耳る大村親子(船越英一郎伊藤健太郎)と正義の関係も描かれているので、この二つの人間模様が色濃く出ている回だと思います。

藤森:第1話の冒頭シーンの回収もありますよね。

前田:そうですね。これまでに比べると渋い回にはなっているのですが、この物語がどこに向かっていくのかがはっきりする回でもあるので、ぜひご覧になっていただければうれしいです。

「街並み照らすヤツら」より(C)日テレ

取材・文=馬場英美