コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、池田恵介さんがX(旧Twitter)に投稿した『最強地縛霊と霊感ゼロ男』より「怖がらせたい地縛霊少女と霊感ゼロ男が同居してる話(第19~22話)をピックアップ。
作者の池田恵介さんが4月30日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ反響を呼び、2万以上の「いいね」が寄せられ話題を集めている。この記事では、池田恵介さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
除霊師の心得「誇り高くあれ」。除霊師はネガティブでは務まらないのだ。ピンと来ていない幼き頃の樹に師匠は「誓いを立てろ」と教えてくれた。なりたい自分になるために常に己に課す絶対のルールである。樹は「ウソをつきません」「困っている人を必ず助けます‼」と誓ったのであった。
地縛霊少女、キナコは男には見えていない。男は樹にキナコがどんな見た目をしているのか尋ねた。長い黒髪に白いワンピースの12歳の少女、そう聞いた時男はあまり良い反応をしなかった。そこでキナコは「巨乳って言いなさい」と指示したのであった。キナコの指示に樹は従うしかなかった。男が全く興味を示さなかったので、キナコはすぐ訂正させた。「ウソです」と言う樹は、その時幼い時から守り続けてきた「ウソをつかない」という誓いを破ってしまい、誇りが砕け散ってしまい、泣き出してしまったのであった。
霊の見えない男と除霊師と地縛霊のテンポの良い会話が癖になる本作。ネット上では、「登場人物が全員救われてほしい‼」「続きが気になりすぎる」「心が満たされる」「本当に面白い」といった、作品に魅了された声が多く寄せられた。
――「最強地縛霊と霊感ゼロ男」を創作したきっかけや理由があればお教えください。
この漫画は元々、アシスタントばかりしてて自分の漫画を描く事を疎かにしていたので、リハビリのつもりで描き始めたものでした。職場の先生にテキトーにお題を出してもらったのですが、そのお題が「幽霊」と「引っ越し」(「引っ越し」は職場を引っ越したばかりだったから)でした。どうせならTwitterに投稿するかと描いたものを載せたらバズりまして、それ以来ずっとアシスタントの傍らのんびり描いています。これをキッカケにまた漫画を描けるようになったので、本当に良かったと思っています。
――「最強地縛霊と霊感ゼロ男 第19~22話」 の中で気に入っているシーンがありましたら、理由と共にお教えください。
19話の8〜9ページでのやりとりですかね。
幽霊と霊感ゼロ男と通訳という3人の役割が上手くはまった気がします。
――登場人物の面白い掛け合いや素敵なストーリーに多くの読者が魅了されていますが、どこから着想を得ているのでしょうか。
正直影響を受けてる作品は多すぎて挙げきれませんが、「チェンソーマン」や「呪術廻戦」、「シンゴジラ」等を見て「ああ。こんなに好きな事を作品に落とし込んでいいんだ。」と痛感し、自分の好きな事を信じて、好き勝手描いてします。
作品のコメディとシリアスのバランスで参考にしたのは「モブサイコ100」でしょうか。
――池田恵介さんは霊を信じていますか?また、どんなイメージを持っているのでしょうか。
多分いないんだろうけど、いてくれたら良いなと思います。死後の世界があった方が死んだあと楽しいでしょうし。
――池田恵介さんの今後の展望や目標をお教えください。
正直特にないです。長年アシスタントをしていて、連載の過酷さを知っているので雑誌連載に興味もないですし、趣味として今のようにのんびり漫画を描いていけたらそれで構いません。
――最後に作品を楽しみにしている読者やファンの方へメッセージをお願いします。
毎度亀のような更新にもかかわらず読んでいただけてる方々。本当にありがとうございます。
皆様のおかげで何度も描けなくなった漫画を描き続けられています。一応ゴールはざっくりですが決まっているのでそこを目指して引き続き頑張っていこうとおもいます。良ければこれからも読んでやってください。どうぞよろしくお願いします。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)