コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、藤珠ことさんがX(旧Twitter)上に投稿した漫画「美人すぎる女装刑事 藤堂さん」だ。6月6日時点で2.3万以上のいいねがつく反響が集まり、話題となっている。ここで紹介するのは単行本『美人すぎる女装刑事 藤堂さん』に収録されている第1話と2話だ。今回は作者の藤珠ことさんに制作の背景を伺った。
刑事課長である藤堂秀介は婦女暴行事件のオトリ調査のため、女装をすることになった。
周りの刑事が一瞬誰だか分からないほど、かわいくなりボイトレの結果男女両方の声を出すことができるほどクオリティも高い。
そしてオトリ調査は無事に成功し、犯人を逮捕することができた。
その後も“美しい女装刑事”として、任務をこなしていく藤堂さん。そんな藤堂さんの美しさに犯人だけではなく周りの刑事も翻弄されて……!?
今作は、そんな女装刑事の藤堂さんが主人公で繰り広げられるコメディー漫画である。
実際に漫画を読んだ人達からは「この発想はなかった」「最高だぜぇ!!」「こういうの大好物だ…」「これは名作の予感」「みんな読んでみて」「マジでアニメ化してほしい」と、いった声があがっている。
今回は、作者・藤珠ことさんに『美人すぎる女装刑事 藤堂さん』の制作について話を伺った。
――「美人すぎる女装刑事 藤堂さん」を創作したきっかけや理由があればお教えください。
漫研の仲間同士でテーマを決め合って作品を出して本を作っていて、その時のテーマが「女装」でした。そのためのアイデアを考える時、たまたまテレビドラマで刑事を見て「女装刑事」が思いつきました。描いてみると、刑事ドラマはコメディ寄りにしたり、ドラマにしたり色々と出来ることがわかったので、続きを描いていくことになりました。
――「美人すぎる女装刑事 藤堂さん」を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントはありますか?
藤堂さんの可愛らしい見た目はあくまで「偽装」で、その内面は「堅い刑事」なのですが、ときどきお茶目なところも出すようにしています。完璧じゃない部分を描いて内面の可愛らしさも描けたらいいな、と。藤堂さんは常識人っぽく見えて、意外とボケたり面白いことを言っている人だということに着目しながら読んでいただくと、より作品を楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。
――女装刑事という面白いキャラクター設定も今作の魅力だと思いますが、普段キャラクター設定やストーリー設定はどこから着想を得ることが多いのでしょうか?
藤堂さんって困らせると可愛いんですよね。だからストーリーは藤堂さんを困らせる方向に作ることが多いです。「こんなヒトが出てきたら藤堂さん困るだろうな」というお話を考えると、自然とそういうキャラクターが浮かんできます。なので見返してみると、三上とヤマさん以外はどのキャラも藤堂さんを困らせる要素を持ってるキャラクターになってることがわかると思います。
――単行本『美人すぎる女装刑事 藤堂さん』の中で特にお気に入りのストーリーがあればお教えください。
第4話の市民プールで水着を着て捜査するエピソードです!
「男が女子更衣室に入るわけにはいかないから男子更衣室で隠れてコソコソ着替える」という、女装刑事というテーマならではのシチュエーションが描けました。水着の可愛い藤堂さんと、真剣な想いで捜査している藤堂さん、カワイイとカッコイイの両方が見れるのでオススメです。他にも、女装刑事のライバルキャラ・マツカタ(勘違いで性転換をしてしまったヤクザ)が初登場する第5話も捨てがたいです。
また、女装刑事のライバルキャラ・マツカタ(勘違いで性転換をしてしまったヤクザ)が初登場する第5話も捨てがたいです。
――藤珠ことさんの今後の展望や目標をお教えください。
映像化ですかね!実は自分は本業は会社員なんです。プロの漫画家としてお仕事したのは今回が初めてですし、アシスタント経験もなく、まだまだ修行が足りないなと感じています。もしアニメや実写の分野に長けた人が「女装刑事」を描いたらどうなるのか見てみたいんですよね。映像化したくなるような作品を作れるよう頑張ってます!
――最後に藤珠ことさんの作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
いつもご愛読いただきありがとうございます!ギャグって人に見せてみるまでウケるかどうかわかんないので描いてて不安になることがあるのですが、みなさんが笑ったり驚いたりしてる反応見てホッとしてます。薦めづらいタイトルだとは思うのですが、お友達にも薦めていただけると嬉しいです!
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