漫画やアニメ、ゲームといったコンテンツと並び、いまや日本が誇る文化として海外でも広く親しまれているコスプレ。4月27、28日には、ニコニコ動画の世界観をリアルに再現した大型イベント「ニコニコ超会議2024」が千葉・幕張メッセにて開催。2023年を上回る12万5362人が来場し、会場は大盛り上がりとなった。WEBザテレビジョンでは、見どころ満載だった同イベントの中から、屋内外のコスプレエリアを彩ったコスプレイヤーたちにクローズアップ。撮影とともにインタビューも実施し、それぞれの「コスプレに対するこだわり」などを話してもらった。
今回のコスプレではアイメークに注力しました。ナヴィアはぱっちり上向きで、少し束感のあるまつげが特徴なので、それに合うつけまつげを探しました。それと、顔周りでは毛先が輪郭にフィットするように、ウイッグカットにもこだわりました。
こだわったポイントは体作りです。ボディーラインがきれいに出るようにウエストをかなり絞って、胸にもたくさん詰め物をしました(笑)。それとウイッグは友だちに作ってもらったものなんですけど、複雑な背面まで完璧な形に仕上げてくれて、本当に感謝しています。
注目していただきたいのはカラコンの色味とウイッグの造形です。アルレッキーノは瞳の中に赤いバッテンが入っているのが特徴なので、どのカラコンならそれがはっきり見えるか、かなり悩んで選びました。こちらのカラコンは黒目の範囲が大きく、縁のみに色が入っており、あまりギラギラしないデザインだったので、予想通り黒目がハッキリした印象になったかなと思います。それとウイッグは、キャラウイッグからカットとセットをしました。なだらかな横ハネを再現するのが難しく、かなり短く段を入れなければ流れるような外ハネにならなかったので、制作には時間がかかりました。
こだわったのはウイッグの造形です。生え際を自然な感じに見せたり、ウェーブでもストレートでもない髪の流れになるよう自作で用意しました。あと、アウターのボリューム感も忠実に再現しているので、こちらも注目していただきたいポイントです。
今回のコスプレでは衣装を忠実に再現することにこだわりました。キャラクターの立ち絵を拡大表示しながら、アクセサリーなど装飾品のデザインを細部まで確認して。似たものがあれば購入し、なければ自作で用意する…という形で一式そろえました。それと、普段はあまりしないのですが、今回は指先までルピーになりきるため、ネイルも再現してみました。
太もも部分にある花の足飾りは存在感が出るよう、大きめに作っていただきました。小道具の扇子も華やかな色味の物を用意して、キャラクターの雰囲気に合うよう工夫しています。それとヤンは髪形が特徴的なキャラクターなので、風に煽られても形が崩れないようにしっかりセットしてきた…というのも、こだわって取り組んだポイントになります。
こうして大盛況のうちに終了した「ニコニコ超会議2024」以降も、コスプレが楽しめる大型イベントは全国で続々と開催予定。夏には「ワンダーフェスティバル2024[夏]」(7月28日、幕張メッセ)、「世界コスプレサミット2024」(8月2日~4日、名古屋・オアシス21ほか)、「コミックマーケット104」(8月11日・12日、東京ビッグサイト)なども控えている。
はたしてこれらのイベントでは、どのような漫画、アニメ、ゲームのコスプレに人気が集中するのか? 今のうちからトレンドを分析しておき、会場で答え合わせをするのも面白そうだ。
◆取材・文=ソムタム田井