都心から特急電車で約2時間、一年を通じて観光客でにぎわうリゾートホテル。目の前にはビーチが広がり、近くには観光スポットの数々。宿泊客は子ども連れの家族や夫婦、恋人同士、友人同士など、思い思いの時間を過ごしている。
ある初夏の夕方、チェックインのために男たちがフロントに並んでいる。南条オサム(眞島秀和)、夏木仁、氷室鈴郎、青山欣一。彼らは他人同士であり、これといった会話もなく、横並びの部屋へとそれぞれ入っていく。服装からは、ただの観光客のように見えない人物もいて、どうやらそれぞれ事情がありそう。
南条オサムは、デビュー作が大ヒットした小説家。期待のかかる二作目以降は全く売れず、執筆に行き詰まり、編集者から逃げるように、ホテルで缶詰めになり書き上げようとやって来た。
しかし、一向に筆が進まずダラダラ過ごしていると、突然知らない番号からの着信。見ず知らずの相手から「今から死にます」と自殺をほのめかされ、必死に説得を始める。
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