俳優・生田斗真、ヤン・イクチュンを勇気づけた“目”の芝居の魅力

2024/05/26 12:00 配信

映画 コラム

生田斗真とヤン・イクチュン、告白する

生田斗真が、ヤン・イクチュンとダブル主演を務める映画「告白 コンフェッション」が、5月31日(金)に公開される。これを記念して、日本映画専門チャンネルでは「俳優 生田斗真に貫かれる」特集を5〜6月に放送する。本記事では、存在感を放つ俳優・生田斗真の魅力について考察する。

生田斗真、役者としてのあゆみ

「人間失格」(c)2010「人間失格」製作委員会


――役者・生田斗真の目は印象的だ。常に新しい役に挑戦し続け、その度に彼の目の印象は変化する。時に瑞々しく輝き、時に怪しく艶かしく光り、時に底が見えないほど真っ黒に沈む。目で語り、目でみせるのだ。――

「恐れず、怯えず、自由に、楽しんで…いろいろな新しいことにチャレンジしていけたら」

この言葉は、「俳優 生田斗真に貫かれる」特集のワンフレーズ。そして、撮り下ろし特別インタビュー番組「生田斗真ヤン・イクチュン、告白する」で、今後の展望を尋ねられた際に生田が放った一言である。

生田は、2010年に公開された映画「人間失格」で、映画初出演にして初主演を務めた。女性たちと恋の遍歴を重ねながら自己破滅的な人生を送る青年役を熱演。孤独で艶やかに濡れた漆黒の目が印象的だった。撮影当時25歳だった生田は、「新しい世界に足を踏み入れたなと感じた」のを今でも覚えているという(引用:「生田斗真ヤン・イクチュン、告白する」)。

その後、「源氏物語 千年の謎」(2011年公開)、「彼らが本気で編むときは、」(2017年公開)、「土竜の唄」シリーズ(2014年~2021年公開)、「渇水」(2023年公開)…等さまざまな作品で主演に抜擢され、役者として着実に実力と信頼を積み重ねていった。