そんな常に“新しい役”にチャレンジしている生田だが、「生田斗真とヤン・イクチュン、告白する」で、自身の中で転機となった映画を聞かれ、「脳男」(2013年公開)だと話している。本作で生田は、並はずれた身体能力を誇りながら、生まれつき感情を持たない殺人鬼“脳男”を演じ切っている。空虚で真っ黒な浮世離れした目が脳裏から離れない。
生田は本作を振り返り、「その当時、瀧本(智行)監督から冗談まじりに『女性ファンは減るかもしれないけど、男性ファンは絶対に増えるから!』と言っていただいて。女性の方が減ったかは分かりませんが、男性の方からお声がけいただくことが明らかに増えたなという感覚があった作品です。その後、『土竜の唄』など男っぽい役が増えていき、与えられる役柄も徐々に青年から大人の男に変わっていった感覚がありますね」と語っている。まさに役者として新しい扉を開いた作品ではないだろうか。
その扉を開いてから約10年、さまざまな役の人生を歩んできた生田が今回「告白 コンフェッション」で挑んだのは、ヤン・イクチュンとの密室での2人芝居。「生田斗真とヤン・イクチュン、告白する」で生田が「ずっと隣で一緒にいてくれたヤン・イクチュンさんとの出会いは大きかったですね。国を超えて友情というか信頼関係を築くことができて」と話すように、この2人だからこそできる“うっかり告白してしまった男vsうっかり告白を聞いてしまった男”のざわ…ざわ…ざわ…独特の空気が漂う緊迫したサバイバルサスペンス。これもまた役者として新しい生田が発見できる。
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