ヤン・イクチュンは生田についてこう語っていた。「私がスキーのスティックで目の辺りを刺すような仕草をするシーンがあったのですが、あのときは本当に生田さんは目が見えていないのではないかと思わせてくれました。彼の役は恐怖に囚われていて、だんだん視野も狭くなっていき、目を開けていても暗くなっているような状態だったと思います。そのときの演技がとても素晴らしかったので、こちらも果敢に勇気を持って演技をすることができました。あのシーンは、私自身も演じていて予想ができない感情を味わうことができました。そのときの生田さんの姿がとても強く印象に残っています」。
目の芝居一つで観客だけでなく共演者まで飲み込んでしまう生田。だが、生田は「誰かの期待にちゃんと応えられるのかとか自分が想像していた表現を超えていけるのかとか…本当に日々プレッシャーの中にいるんだなと。毎回やっぱり怖いですね」と本音を吐露していた。そんな不安と葛藤する中でも、生田はこれからもさまざまな新しい役にチャレンジしていき、私たちに多種多様な“目”と“新しい生田斗真”を見せてくれることだろう。
日本映画専門チャンネルでは、生田斗真の撮り下ろし特別インタビュー番組だけでなく、映画初主演作「人間失格」をはじめ生田の主演作や、テレビ初放送の貴重作「Cat in the Red Boots」「SHINKANSEN☆RX 『Vamp Bamboo Burn〜ヴァン!バン!バーン!〜』」、「告白 コンフェッション」の撮影現場に密着したメイキング番組等を2カ月連続で特集放送している。ぜひこの機会にさまざまな生田の目と新しい一面に刮目してほしい。生田斗真のまなざしにあなたもきっと貫かれるだろう。
構成・文=戸塚安友奈
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